白蓮「○○さんは……○○さんは誰にも殺させ……ません……!」
眼下に広がった光景は矢を胴体に受けた白蓮。あわや被弾するという直前にアールバイパーを押しやり身代わりになったに違いない。なんてことを! いくら身体強化を使えるからって無茶しすぎだ! 白いインナーを赤黒く染めて苦悶の表情でその部分を押さえうずくまっている。
更に悪いことに白蓮の頭めがけて永琳が再び弓を放ったのだ! 1発や2発なんてものであない。それ全てが白蓮を深く傷つけた高出力のエネルギー弾。助けなくては! 俺は高らかに叫ぶ。
貴方「ツインレーザー!!」
いまだに不調なエンジンを無理矢理稼働させ、アールバイパーは錐揉み回転をする。そしてこれでもかと短いレーザーを乱射したのだ。出力も安定せずまっすぐに飛べないので、錐揉み回転してまっすぐ飛ぼうと試みる。それでも左右にブレてしまいあらぬ方向へレーザーが飛んで行ってしまう。
回転しながら短いレーザーの乱射。バイパーというよりかはビッグコアMk-IIの弾幕っぽいが今は白蓮を救えればどうでもいい。俺は目が回るのも気にせずこれでもかとトリガーを引きまくった。
十分に白蓮に近づいたので回転をやめる。グラグラと視界が揺れるが、どうやら全弾迎撃に成功したらしいことが分かる。あとは武装をリフレックスリングに変えて白蓮を回収するだけだ。首尾よく彼女をリングで掴み、一度この場を離脱する。
一度リデュースを解除し、白蓮をアールバイパーに乗せた。
白蓮「○○さんを助けたはずなのに、逆に助けられてしまいましたね……。新作のスペルカードまで使わせて……」
貴方「スペルカード……? まあいいさ、白蓮さんがいつもしてきたことを真似しただけだから」
今のはスペルカードに見えたのか……。後でカードを作っておこう。名前は「銀符『ツインレーザー』」ってところでいいだろう。あまり名前を考える余裕もなさそうだしな。
さて、今の状況をどうにかして打開しないといけない。輝夜達はうまく戦えてると信じるとして、問題は俺たちだ。負傷した白蓮を安全な場所に送りたいがそんな隙を見せたらまず無事では済まないだろう。……となると永琳を倒す、最低でもしばらく行動不能にすることが必須となる。
こちらが体勢を立て直したらしいことを悟ると永琳は再びレーザーで囲い込んでくる。あの時は下手に動きを止めたからマズかったのだ。こんどは完全に囲い込まれる前に包囲網を抜ける。
……が、間に合わない。こうなったら多少無理矢理でも突破してやる!
貴方「銀星『レイディアント・スターソード』!」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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