3つのコアを持ち、こちらを挟み込むように極太レーザーを撃つ巨大戦艦。こ、この形状はまさか……!
こいつはヤバいぞ……。永琳自身をコアとしたその姿は俺の見間違いでなければ「
ビッグコアMk-III
」のもの。今までの図体だけがデカいザコ戦艦どもとは勝手が違う。少しでも動きを見誤れば極太レーザーの餌食になるか、囲いこまれてまともに動けなくなってしまう。そうなれば光学兵器を反射させるレーザーを用いてジリジリとこちらを追いつめてくるのだ。
永琳「恐れているわね、その顔は? さすが○○。この戦艦の恐ろしさを知っているようね」
正面を捉えられては駄目だ! 俺はアールバイパーを旋回させ、一度永琳から距離を取る。直前まで俺のいた空間に青い極太レーザーが通る。今も大口径をこちらに向けてバンバン放ってくる。幸い発射にタイムラグがある為アールバイパーで動き回っている以上は安全である。
だが、彼女は不気味な笑みを浮かべると、オレンジ色をした細いレーザーを撃ってきたのだ。しまった、あれはこちらを追いかける為に一度軌道を変えるシロモノだ。
貴方「止まれない……!」
軌道を読まれないようにジグザグに飛行してオレンジ色のレーザーを回避する。これもどうにかやり過ごした。
白蓮「うううっ!」
うめく白蓮。そうだ、聖は先程の戦闘で深い傷を負っているのだった。あまり無茶な飛行をしては彼女の負担になる。だが、永琳がバクテリアン戦艦の装甲を身に纏ってしまった以上、俺に白蓮を途中で降ろす猶予がある筈なかった。
逃げ続けていても埒が明かない。俺は覚悟を決めてビッグコアMk-IIIの装甲を纏った永琳と対峙することにした。
案の定極太レーザーがこちらの退路を塞いできた。そして反射レーザー。MK-IIIの極太レーザーに当たると反射して複雑な軌道を描きレーザーの籠に閉じ込めた銀翼をいたぶるものだ。
貴方「ぎゃあぁっ!!」
角度の計算が正確過ぎる。永琳はずっと俺と交戦する事で動きの癖のようなものを読み取っているのだろう。まるで避けるルートすら予測したかのように反射レーザーの軌道は面白いようにアールバイパーと重なる。
永琳「貴方の行動パターンなどお見通しなのよ。流石にあんな素早く飛行されたら追いつけないけれど、レーザーの籠の中でスピードを出せない状況では貴方の動きを捉えるなんて簡単なのよ」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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