叶いもしない事が脳裏をよぎる。そんな夢みたいな事ある筈が……

次の瞬間、強烈な頭痛と吐き気を催した。俺の体も参ってしまったのか……。いや違う。この感覚は前にも……。

俺の脳が白蓮と一体になるような不思議な感覚。俺は○○であり白蓮だ。そうだ、前も疲弊していた輝夜をアールバイパーに乗せていた時に……。

おもむろに虚空めがけてリフレックスリングを射出する。回転しながらの小さい弾幕を展開する筈だったリング。しかし、今はおびただしい量の紫色の弾幕が広がっていく。二重にも三重にも……。速さの違う弾が美しい軌跡を描き、デルタトライの機雷を一掃する。

この弾幕は俺のものじゃない。こんな美しく強烈なもの、今の俺には扱える筈がない。それにこれってそのまんま……

白蓮「『紫雲のオーメン』……ですね。○○さんに魔力が流れる感覚があったので何かと思いましたが……。しかし今は……この状況を打開する事が……」

もう何も言うなと彼女の口を止めると、俺は改めて操縦桿を握り直す。白蓮の分まで戦っているんだ。こんな所で負けるわけにはいかない!

紫雲のオーメンを放つリングを更に奥に飛ばし、デルタトライの遮蔽板を破壊した。ここで俺はリフレックスリングの回転を逆方向にする。今度は周囲のものを吸い寄せるようになった。目的は永琳の確保。

リング内に永琳を捕らえた事を確認するとアールバイパーを中心に大回転。ハンマー投げの要領で永琳をデルタトライから引き離し投げ飛ばした。

貴方「今しかないっ!」

銀翼を永遠亭の最深部へと進める。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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