むわっと蒸し暑い最深部。不自然に真っ暗になっていた場所には赤黒い眼球があった。ギョロリとこちらを睨みつけるそれは非常にグロテスクである。

貴方「こいつが全ての元凶『ゼロスフォース』……」

背後からは物凄い形相でアールバイパーを追う永琳の姿があった。相変わらずデルタトライ型の装甲を纏っている。だが、俺は待たない!

オプションを呼び出し、ありったけの火力をこのバクテリアンの大ボスに向けてぶっ放す。

永琳「やめ……」

懇願する月人の叫びは、それよりも大きくおどろおどろしいゼロスフォースの断末魔にかき消された。

ヴァー!!


グチュと肉がつぶれる嫌な音と共に、ゼロスフォースは爆発四散した。「ヴァー」という特徴的な断末魔は永遠亭中に響き渡り、俺達が永遠亭の異変を解決した事を知らせた。

輝夜達が戦っていた場所に戻ると無数のコア系ボスがそのコアの光を失い生気が抜けたかのように横たわっていた。バクテリアンを生み出し使役していたゼロスフォースが倒されたことによってその機能を止めてしまったのだろう。

俺は銀翼から降りて永琳に接近する。

貴方「今度こそチェックメイトだ。もうお前の切り札であるバクテリアンはいないぞ」

永琳を取り囲む俺や白蓮、そして輝夜達永遠亭の住民達も……。

永琳「恨めしい……恨めしい……。そこまでして私を消そうというのね! この魔住職の犬ッコロがぁー!!」

俺に掴みかからん勢い。執念の為せる業だろう。俺は足がすくんでしまって動けなかった。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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