???「まったく、とんだ茶番だったな」

次の瞬間、地面の一部で青色の閃光がほとばしる。俺は急な状況の変化に対応できずに手をこまねく。だが、相手は待ってはくれない。

地面から機械の触手が無数に伸びると、崩れ落ちて泣いていた永琳を絡め取りガッチリとホールドしてしまったのだ。

貴方「『パラサイトコア』っ? どうして動けるんだ!?」

キイキイと甲高い声で笑う脳みそが浮遊していた。ゴーレム、生きていたのか!

ゴーレム「やりぃっ! 遂に『月の頭脳』を手に入れたぞ! ずぅっと隠れていたかいがあったもんだ」

反射的に俺はゴーレムの目玉めがけてツインレーザーを撃つ。避けるそぶりも見せずに、ゴーレムは目玉にレーザーを受けた。その目玉はつぶれてしまった。

ゴーレム「もう遅いさ、俺を倒してもな! 月の頭脳だけあって心に隙を見せなかったから付け入れる事が出来なかったが、お前らが倒してくれたおかげでこの通りさ! ヒャーッハッハッハ! これで『あの方』がお目覚めになる。バクテリアン軍、万歳ー!!」

それだけ言うと脳みその化け物は触手でバンザイしつつ爆発した。

ハハハハ……、ハーッハッハッハ!


小さい爆発の直後、まさに悪役の高笑いとしか表現できない不気味で下品な笑い声が周囲にこだまする。白蓮や輝夜が声の主を探し周囲を見渡すが、それらしい姿は見当たらない。間もなくバニシングコアのスポットライトがひとりでに再起動するとある一点を照らし始めた。永琳を捕らえたパラサイトコアのすぐ隣である。

そこにはあまりにもおぞましい姿が映し出されていたのだ……




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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