サークルコアのエネルギー源として利用され消耗していた輝夜をアールバイパーに乗せると、薄暗い屋根裏部屋から元のフロアに戻る。ここから再び永遠亭通路に戻り、最奥を目指すのだ。しかし……
輝夜の幽閉されていた部屋は無数の武装したイナバ達でひしめいていた。あれだけ長時間ドンパチやっていたのだ。見つからない筈がない。サークルコアの残骸を踏みしめ、じりじりとこちらを取り囲み間合いを詰めてくる。
輝夜「袋のネズミ……といったところかしら。○○、どうするの?」
まるで他人事のように尋ねる姫様。お迎えの月の使者を皆殺しにして追われている身であったこともあるというのに、なんとも呑気な人である。もちろん俺の答えは「戦うしかないだろ」なのだが、ちょっとばかり数が多い。
貴方「ネメシス、コンパク。戦えるか?」
2体のオプションを呼び寄せアールバイパーの左右に配置する……が、ヘナヘナと力なく地面に落ちてしまった。くうっ! サークルコア戦でのダメージが残っているようだ。まだ戦えるほどの魔力が蓄えられていない。
どうする……どうする……?
……っ!? 突然激しい頭痛に襲われる。しかしそれはほんの一瞬ズキッとしただけで、次の瞬間には痛みは失せていた。気になるのは頭痛の瞬間、一瞬だけ見えた光景と感覚。見えたのは脳だけになった自分自身がアールバイパーと直結されるイメージ。実体のない俺が後ろに乗っている輝夜と重なるような感覚。
次の瞬間、へばっていたネメシスとコンパクが息を吹き返した。いつものオレンジ色のオーラではなくて竹のような深い緑色のオーラに身をまといながら。
貴方「何が起きているんだ!?」
緑色になったオプションはアールバイパーの左右に再び配置され、前後にバルカンを乱射する。射出方向は俺自身が動くことで制御できるようだ。うまく動き回れば効率よくイナバどもを殲滅できるぞ!
輝夜「ちょっと! 前、前!」
周囲への攻撃に気を取られ、前方からのイナバへの対応が遅れる。放たれるおびただしい量の弾幕。かわしきれない!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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