真後ろに攻撃する手段はポッドを除いて持ち合わせていない。グリーンポッドを制御する猶予も残されていない。いや、今のアールバイパーが軌道戦闘機を完全に模倣しているなら「あの手」が残っている筈だ!
貴方「スピードチェンジ!」
軌道戦闘機も可変式で、機体速度を自由に上下出来るが、思えばアールバイパーもそうであった。俺はスロットルを思い切り倒し、機体速度を大幅に上げた。
バイパーの背後から青白いバックファイアが勢いよく飛び出す。哀れ竹槍のイナバはバックファイアに炙られて黒コゲになっていた。
今度こそ包囲していた敵を全滅させたようだ。それならば長居は無用。再び永遠亭の廊下に躍り出る。
しかし廊下を抜けた先もイナバどもが大挙して押し寄せようとしているところであった。ええい、一々相手していたらキリがない! とっとと撒いて敵の大将を撃破すればいいだけ。踵を返し、銀翼を反対側へと向けるが……
貴方「道が入り組んでいる! どこを通ればいいんだ!?」
迷っている暇はないのだが、こうも同じような道、そして分岐があれば狂気の瞳なしでも発狂モノである。特に時間に猶予がない今の状況では。
輝夜「言った通りに進んで!」
そうだ、今は永遠亭のお姫様が銀翼に乗っているんだった。彼女なら正しい道順を知っている筈だ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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