ビンゴ! 案の定、月のウサギと地上のウサギのコンビが待ち構えていた。この先に何かがあるという動かぬ証拠だ。恐らくあのまま部屋に入っていたらてゐの罠にかかって大変な目に遭っていただろう。

……しかし、こちらに気が付いていないようだ。耳をそばだてると何か揉めているらしいことが分かる。

鈴仙「どうしてよりによって私がスポットライトの役をやらないといけないのよ!」
てゐ「我らがお師匠様にライトを用意してもらった分これでも楽な方ウサ。ほら、もっとカッコよく光を当てないと」
鈴仙「そうはいってもこのスポットライト、やたら重たい上に勝手に色が変わるから不便なことこの上ないのよね……」

スポットライト? 俺の聞き間違いでなければ確かにそんな事を言っていた。いったい彼女らは何をしているんだ?

鈴仙「まあこれもお師匠様の、ひいては私達の為……ね。でも、本当に大丈夫なの? こんな事して本物の異変解決屋がやって来たら……」
てゐ「今更博麗んとこの巫女さんが怖くなったのかい? 大丈夫ウサ。たとえ巫女だろうが魔法使いだろうが、バクテリアンの戦艦には誰にも勝てないウサ。イザというときはこいつも駆り出すウサ」

輝夜「私達の為!? よくそんな事が言えたわね! この私をふん縛っておいて!」

しまった、激昂したお姫様がいらんことしてくれたぞ。

リデュースを解除してたのがまずかったか、輝夜はいつの間にかアールバイパーから外に出ており、憤怒の声を発していた。その叫び声に驚き、銀翼と姫様に視線が集まる。

てゐ「げげげっ、その声は……輝夜! そしてそこにいるのはアールバイパー! ええい、いつもいつもタイミングの悪い時に邪魔ばかりして、うっとうしいウサ!」

ロックオンサイトにこの2体のウサギ捉え、いつでも攻撃できるようにした。

鈴仙「そうよ。この異変は永遠亭の皆の為。新たに幻想郷に現れた神々や魔住職に淘汰されないよう、私達も外界から力を取り入れることにしたの。お師匠様の見つけた強大な力を! むしろその変な鳥の妖怪こそが姫様の存在を脅かす存在……」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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