貴方「しまったな……」
スプレッドボムが投下型ミサイルであることを見抜いたのか、唯一の有効な装備が届かない上に逃げ込むのが目的だったのかもしれない。残念ながらこのミサイルでは上方向に攻撃を仕掛ける術はない。唯一なんとかするには……
貴方「ネメシス、隊列を変えるぞ。フォーメーションオプションだ！」
後ろをついていた上海人形がアールバイパーのすぐ横に付き添うように飛行する。頼んだわけではないが、反対側には半霊が陣取っていた。もしもオプションが全て揃ったらバイパー本体を中心にVの字型の編隊になる。これで少しでも上方向にネメシスを近づけてレーザーを当てようとするが……。
高所を陣取った辻斬りは赤色だったり青色だったりする弾をこちらを囲い込んだり狙ったりするように撃ちこんでくる。やむなく高度を下げつつ右へ左へ凶弾をかわす。スピードではそうそう負けない。いつか振り切って再び高高度から爆撃してやる……。
妹紅「おいっ！ 後ろに付かれているぞ！」
真上からの弾幕の雨あられは妖夢を振り切ることで凌ぎきることはできた。だが、今度は真後ろから攻めてくるらしい。今度も逃げ切って……
突然の耳鳴り、甲高くキーンと脳内に直接響く。何が起きたんだ？ 声が出ない、動けない。妙に周囲がスローモーションだ。何があった？ 何が起きる？ 思い出せ……、こんな緊迫した状況でボンヤリすることは許されない。確か……確か……。こうなる直前に最後に浮かんだのは緑のワンピース姿の少女が刀を構えている姿……。
慧音「○○っ！！」
先生の甲高い怒声で目が覚めた。レーダーを確認すると妖夢と思われるエネルギー体がバイパーに急接近している。アールバイパーを一刀両断するつもりか！ 何て速さだ。避けれるか……いや、無理だ！
貴方「操術『サイビット・サイファ』！」
俺は焦りつつもカードを掲げる。このスペルカード発動の瞬間、アールバイパーが青白い炎に包まれた。間一髪でフォースフィールドが斬撃を凌いでくれたようである。同時に魔力のオーラをまといつつ突撃するのはネメシス人形と半霊。逆に背後を取ったのだ。奴は確実に喰らう筈。
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名前：聖白蓮
身体強化率326％
お姉ちゃん！
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