最後のトドメを受けると思った刹那、アールバイパーは青白い刃の軌跡に晒される。
や、やられ……た?
妖夢「うぐぁっ!?」
思わぬ斬撃を喰らい、のけぞりながら吹き飛ぶ辻斬りの姿が一瞬見えた。違う、俺は斬られたんじゃない。俺がやったんだ。
慧音「そ、その剣は……?」
ディスプレイに目をやると信じ難い兵装の名前が表示されていたのだ。遅れて機械的なシステムボイスが兵装名前を読み上げる。
システムボイス「RADIANT SWORD」
レイディアントソード、自分の周囲360度を一閃する青い刃。なるほど、刀を使う少女と一戦交えて得る兵装としては至って妥当。そしてこの剣によってめり込んでいたアールバイパーも脱出に成功する。
妖夢「獄界剣『二百由旬の一閃』」
慌てた妖夢は大弾を大量に放ち、それを自らの斬撃で切り刻みながら応戦する。大中小の弾幕でこちらを翻弄する厄介な弾幕であった。だが、俺も得たばかりのレイディアントソードを振るい、小さい弾幕を消し去り応戦した。明らかに焦りの表情を見せた妖夢。
そう、レイディアンドソードを用いれば小さな弾くらいなら斬り落とすことができる。そうか、飛び道具を斬り落とす妖夢を見て既視感があったのはこの兵装の事を俺が知っていたからだ。そのまま接近すると再び剣を振るう。やった、近距離で一発かましたぞ!
弾幕による攻撃が有効でないと判断し、再び刀を構えて斬りつけてくる。すかさずレイディアントソードを振るい応戦した。
妖夢「そんな付け焼刃で……」
だが、刀を使いなれている彼女の方が圧倒的に上手。一方のこちらは周囲にくるりと刃を回転させるのが限界。回した後もアールバイパーの挙動の反対側に剣を振るうことができるようだが、練習もしていない状態で制御できるかと言ったらそんなの出来る筈がない。
妖夢「片腹痛いわっ!」
翼にダメージを受け、フラフラと墜落する。無防備になった状態でコクピットめがけて刃を突き立てようとする。まずい、キャノピーを貫通などしたらまず俺は助からない……!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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