今俺が手にしているスペルカードはただのスペルカードではない。魔力が、そして白蓮の想いが込められたものだ。……ええと、どう使うんだろう? とりあえず掲げながら名前を口にしてみた。
貴方「スターソードの護法!」
アールバイパーから護符の形をした弾が回転しながら飛んでいく。同時にフォースフィールドが自身を守るように覆ってくる。ゆっくりと辻斬りに迫る護符の数、1つ2つ3つ……あれ?
明らかに白蓮が使用していたものよりも弾数が少ない。もはや弾幕とは呼べないほどのスカスカっぷりに唖然としてしまった。当然刀一振り二振りで処理されてしまった。……むなしい。そのままアールバイパー本体も斬りつけるつもりだ。
避ける術もなく、纏っていたフォースフィールドを剥がされてしまう。後がない……!
考えろ、考えるんだ……。普通に弾を撃っても妖夢は刀を用いて防御してしまう。よってリップルレーザーは無効。かといって接近戦を仕掛けるとその剣術に翻弄されてしまう。よってスプレッドボムもレイディアントソードも使用できない。
ならばオプションシュートか? しかしネメシスは相当魔力を消耗しているようで、1発撃てるかどうかも怪しい。サイビットもまともに運用できないだろう。
そして新たに手にした「スターソードの護法」。だが、あんな数も少なくゆったりとした弾幕では1回は消されずに済むとはいえ、すぐさま処理されてしまうだろう。この弾を素早く繰り出すことさえできれば……。
そうだ、スターソードの護法の弾を飛ばさずにレイディアントソードに纏わせよう。弾幕ごっこをするにはあまりに射程距離の短い青い刃ではあるが、弾幕で練り上げて大きな剣とするのだ。これならば一度は消えない弾幕を高速で繰り出すことができる!
俺が案を閃いた矢先、アールバイパーのコンピューターがヴーンと激しく唸り始める。ディスプレイにザザザとノイズが走りちらつく。時折魔人経巻の紋様が浮き出てくるような気もした。
システムボイス「You……g……ew……」
ノイズだらけで何を言っているのか分からない。しかし俺は確信している。これからアールバイパーに何が起きるのかを! マヨイの先にあるヒラメキをっ!!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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