そして数日後……。今宵は満月になる。いよいよ永遠亭への調査へ向かう時が来たのだ。
我が相棒たる銀色の翼は修理が施され、また自由に飛行できる状態になっている。今はにとりが最終調整を行っているところだ。
にとり「しかしまあ、幽霊の類をオプションにしてしまうとは○○、恐るべしだね」
新たに加わった半霊から飛び出したオプション「コンパク」はオプション達のリーダーを気取っているネメシスから何かしら指導を受けているようだ。
にとり「さて、兵装はこのままでいいかな?」
このままでよい旨を伝えておく。近距離戦で活躍するであろうレイディアントソード、距離を取ればそれだけ当てやすくなるリップルレーザー、そして目くらましにも使え、直撃させれば高威力のスプレッドボム。そして頼りになるオプションが2つ。十分だ、十分過ぎるコンディションだ。
機体の中にセットされてある宝塔型通信機がビカビカと光る。相手はムラサ船長であった。心なしか胸を張っているように見える。
ムラサ「今回の任務は永遠亭にて月に何かしらの細工を施した犯人の確保。人里を抜け、竹林から永遠亭へ突入する。アールバイパーの機動力ならではの作戦よ。なお、永遠亭内部は鈴仙の他にも人の感覚を狂わせる罠が仕掛けられている様子。くれぐれも気を付けて……」
何故か楽しそうだった。宝塔型通信機から船長の姿が消える頃には整備も終わりいよいよ出撃の時が近づく。ゆっくりと格納庫から移動しあの機械的な滑走路へと向かうのだ。バイパーを牽引するリフト(といっても滑走路は真下なのでエレベーターのようなものだが)の駆動音だけが響き、いやおうなしにテンションが上昇する……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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