翌朝……

白蓮「……(ジトー)」
妖夢「……(ジトー)」

やっぱりこうなったか。半霊との添い寝はアッサリとバレてしまい、こうやって詰問されている。全部半霊が仕掛けてきたことだと言ってやりたかったが、半霊が弁解してくれるとは到底思えない。死人に口なし半霊に口なし。

白蓮「こともあろうに添い寝だなんて……」
妖夢「汚らわしいです! ケダモノです!」

くそう、全然言い返せねぇ。と、俺はあることに気が付いた。今日の半霊、なんかデカくね? うん、俺の目に狂いがなければ二回りくらい大きい気がする。ま、まさか妊娠したなんてオチはないだろうな……。俺はあくまで添い寝しただけ。そのようなこと起こる筈はない。

妖夢「ちょっと○○さんっ、聞いているんですかっ!」
白蓮「あら、今日の半霊ちゃん、ちょっと大きくない?」

白蓮が気が付いたか。うん、完全に詰んだ。

白蓮「まさか……やるところまでやってしまったのではないでしょうね!?」
貴方「んなワケあるかいっ! 一日って早すぎるでしょうに!」

うん、詰んだら困る。と、半霊が何か苦しそうにじたばたしている。おいおい、お前まで俺に味方してくれないのか? もともと大きめだった真っ白い体がさらに膨張する。今では妖夢と同じくらいの大きさにまで膨れ上がって……。

弾け飛んだ。まるで風船が割れるかのような破裂音とともに。いや、よく見ると大きな半霊から小さなやはり霊魂の形をした物体が飛び出したのだ。

妖夢「み゛ょんっ!?」

気が付くと半霊が2つに増えていたのだ。驚くの無理はない。片方はそのまま本来の持ち主の元を離れない。もう片方は待っていましたとばかりに俺にすり寄ってきた。間違いない、ここ数日の間俺と一緒にいた半霊だ。嬉しさのあまり頭をナデナデしてあげる。

……あれ? 何か違和感。試しに妖夢の傍にいる半霊に触れる。ビクンと嫌がるように体を震わせる半霊と妖夢。なるほど、半霊も体の一部とか言っていたくらいだし、感覚を共有しているのかもしれないな。ちなみにその間に平手打ちをくらったのは言うまでもない。

そう、人懐っこいほうの半霊は触れても特に妖夢と感覚を共有している節は見られないのだ。となると全く別の存在……?

白蓮「ほ、本当に赤ちゃんが……」

貴方「だからそんなわけないでしょーに!」

???「ええ、その子は妖夢の赤ちゃんとかじゃないわよ~♪」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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