(その頃、幻想郷某所……)

???「ふふふふ……。あと少し、あと少しで究極の機械生命体を私の手で……!」

相変わらず暗い部屋でグロテスクな赤黒い球体と共にほくそ笑む女性。彼女の弟子なのだろうか、少女が心配そうに話しかける。

???「あの、お師匠様……。私達は本当に正しい事をしているのでしょうか……?」

おずおずと切り出す少女を一瞥するとフウとため息一つ。

???「当たり前でしょう? 幻想郷には新たな勢力がタケノコの如く次々と現れているの。彼女達に淘汰されないように対抗する術を模索する事は何ら問題ないわ。それに……」

それだけ続けると妙齢の女性は赤黒い球体を撫で回す。

???「ある日突然こんなに素晴らしい技術が降ってきたというのに、それを放っておくことのほうが罪よ? これだけ探究心を駆られたのは久しぶりなんだから。是非ともこの超技術を己のモノとして制御できるようになれば……」

???「ですが、皆気色悪がっています。きっと危ないものですよ! それにここ最近お師匠様も一睡もしていないようですし……」

???「ふふふ……、分かっていないわね。危険なものだからこそ……制御するのよ」

そこまで語ると薄暗い部屋にアラート音が響く。

???「あら、また侵入者ね。新作の機械生命体をけしかけてやりましょう。もちろん、貴女も防衛に参加してもらうわ。あの時のようにバッチリ守って頂戴ね、ウドンゲ」

尻ごみながらも「了解しました」と一声かけて立ち去る「ウドンゲ」と呼ばれた少女。一人になった女性は若干自嘲気味にぼやく。

???「しかしまぁ……、まさかまた異変を起こすことになるとはね」

しかしそれもほんの一瞬で、次の瞬間には自らが生み出した者に対して酔いしれるようになった。

???「まあいいわ、全てが成功した暁には幻想郷の理が描き変わるのだから……。さあ、次の相手は巫女かしら、魔法使いかしら? どこからでもかかってきなさいっ!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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