デスを華麗に撃破したかと思った矢先、再びレーダー上に高エネルギー反応が急接近してくる。デスよりも大きな姿をしたそれは2つのコアを持っている。機体上下に巨大なカバーを装備しており、コアに攻撃が届かないようになっていた。

貴方「『ビッグコアMk-II』といったところか。急いでいるんだ、さっさと終わらせる!」

奴はカバーを閉じている間はまともにダメージを与えられない。狙うならカバーを開いて14の砲門を用いての一斉掃射する瞬間だ。じりじりと間合いをキープしつつその時を待つ。

貴方「っ!」

カバーが開いた。その瞬間に攻撃を叩き込もうとするがおびただしい量のレーザーに怯み、間合いを取ってしまった。

白蓮「速い……。彼らには弾幕ごっこの常識が通じないのかしら?」

忘れてた、こいつは無敵のオプションに攻撃を任せるのだった。あのレーザーの雨あられの中、隙間を縫って凌ぐのは至難の業である。

貴方「ネメシス、コンパク! トレースの構えだ!」

号令と共に一度格納していた2体のオプションを展開、自分の後をついていくようなフォーメーションを組ませる。あとは同じく間合いを計りながら、最大の好機をうかがい……

貴方「撃てぇー!」

あらん限りの攻撃を浴びせる。アールバイパー自身もなるべく前に出てスプレッドボムを遮蔽版めがけて投下する。爆風と眩いリップルレーザーが巨大戦艦を襲う。
よし、遮蔽版をすべて取り除いた。あと少しで倒せる。所詮はビッグコアの発展型。(ゲームの中でだが)散々やりあっている相手だ、俺の敵ではない。

だが、遮蔽版を失うと今度はそれを守るようにアームを閉じきってしまった。くそう、これではダメージを与えられない。再びつかず離れずの間合いを保ちつつ……。まずい、突っ込んでくる!

錐揉み回転しつつその巨体で体当たりを仕掛けてきたのだ。かろうじて直撃は避けるものの、衝撃で一瞬バランスを崩す。さらに器用に方向転換をするとカバーを開いてこちらに迫ってきたのだ!

しまった、背後を取られた。今も錐揉み回転しつつこちらを狙うレーザーを乱射しているのだ。

貴方「くっ、振り切るぞ!」

背後への攻撃手段のない俺はひとまず逃げることにする。竹林の中、ジグザグに飛び回る。あれだけの巨体だ、竹に阻まれてそこまで素早く動けないはず。アールバイパーを最高速にし、とりあえず背後は見ないことに……。

白蓮「○○さんっ、振り切れません!」

なんと……、Mk-IIはそのマンボウのように平べったい体を駆使して背後にピッタリとついているではないか! これではあのレーザーに貫かれるのも時間の問題である。

どうすれば……

白蓮「あの……○○さんっ、一度リデュースを解除してください」

なっ、何を言っているんだ! こんなところで元のサイズに戻ったら妖精やイナバどもの弾幕でハチの巣にされてしまう。それにビッグコアMk-IIだって追跡中なのだ。そんな自殺行為など出来る筈が……。

白蓮「あれだけの暴力的な弾幕ですが……、被害を受けているのは私達だけではありません」

よく見ると無慈悲なレーザー光線に晒されているのは俺たちの他にも、こちらの害をなす妖精どもがいるではないか。

白蓮「アレは……私が相手します!」

止めても聞かないだろう。俺は静かにリデュースボタンを押し、元のサイズへと戻る。直後、キャノピーが開かれると我らが住職サマは銀色の翼の上に立ち、そこから大きく飛翔した。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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