(その頃鈴仙は……)
鈴仙「うう、まだチカチカする……」
○○の持つ「宝塔型通信機」の激しい光によって、視覚と聴覚を一時的に奪われた鈴仙とてゐ。流石に少しずつ視覚を取り戻し、いまだにガンガン痛む頭を抱えつつヨロヨロと起き上がる。
意識を取り戻した後にするべきこと、それは逃走したアールバイパーの追跡であった。しかしそれは叶わないこととなる。
幽々子「気をつけなさい妖夢。あの『狂気の瞳』があちこちで光っているわ」
冥界からの刺客が接近しつつあったのだ。
妖夢「むむっ。このまま進んだらまた狂わされてしまうのですが」
幽々子「修行が足りないわよ妖夢。心の目とかそこの半霊で見ればいいじゃない。出来るのでしょう?」
赤い光が点々と光りつつあるというのにこのノホホンとした亡霊は何ともなさそうである。
妖夢「最近、半霊の扱いが酷いです! 男の人と添い寝させられるわ、むちゃな要求されるわで……」
口では文句を言うが再び狂気にとらわれたくない妖夢は静かに目を閉じた。瞼で閉ざされた妖夢の視界。彼女だけに漆黒が覆う……
妖夢「幽々子さま、大変です。目を瞑ったらやっぱり真っ暗です!」
幽々子「どこかで聞いたセリフよね……。って、滅茶苦茶に刀を振り回すのはやめなさいっ!」
侵入者を排除するはずの月のウサギを無視して幽霊たちは愉快な漫才を繰り広げていた。
鈴仙「どこまで私をコケにするつもりだっ!」
無視され続けたことに耐えかねて大声を張り上げる。それが開戦の合図であった。
妖夢「前のようにはいきませんよ! 今回は幽々子様もついていますから、恥をさらすわけにはいきませんっ!」
突進する半人半霊とそれに向けて銃を構えるように指を向ける月の戦士。今、因縁の弾幕勝負が始まる……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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