(その頃、貴方とアールバイパーは……)


サークルコア」の本体部分に幽閉された少女を救出し、自らもこの部屋から抜け出るためにひとまず遮蔽版を取り除こうと攻撃を加える。しかし脆弱部である遮蔽版は本体が回転しているためになかなか狙いが定まらない。頑丈なボディにショットを弾かれてしまう。

貴方「手早く『サイビット・サイファ』を使えばいいのだが……」

いつもであれば本体めがけてオプションを突撃させていただろう。しかし、今回に限って言えばそれは不可能なことである。閉じ込められた少女にも危害を与える可能性が高いからだ。そしてサイビットを本体に用いることの出来ない理由がもう一つ……

貴方「くっ、少しかすったか!」

サークルコアの本体は簡素な兵器工場にもなっているらしく、外殻に接地するたびに固定砲台を置いていくのだ。こちらの処理を怠ると四方八方から狙われる羽目になる。オプションはそちらの処理で手一杯であった。

砲台対策は周囲を一度の攻撃できる近接武器である「レイディアントソード」でも対処しやすいが、肝心の本体へダメージを与えるにはいささか射程距離が足りない。かといってリップルレーザーでは大きくなりすぎることが災いして弱点へ到達しにくかったりするのだ。

となると残るは「スプレッドボム」での誘爆をうまく当てるしかないのだが……

ゴロゴロと転がってくる本体からゆっくりと退きつつ爆弾を投下。うまい具合にダメージを与えているようだ。しかしタイミングを取るのが難しい。次に投下したスプレッドボムは予想よりも早く炸裂してしまい、ダメージを与えることが出来なかった。

黒髪の少女「ちょっと! 中に私がいること忘れないでよっ!」

そうだった。このサークルコアはコアの代わりに少女の魔力的な何かをエネルギー源としているようだ。とにかく救い出すには遮蔽版をすべて取り除かないといけない。

貴方「がっ!?」

再びサークルコアが跳ね回る。外側の壁もグルグルとまわり軌道を読みづらい。さらに球状の本体からもレーザーを放ってくる。そのレーザーを受けてしまったのだ。直撃ではなかったものの、機体を大きく揺るがした一撃。思わずリップルレーザーで応戦するが、あえなくリング型の光線は外れてしまう。

接近してのミサイル攻撃もあのようにレーザーをまき散らされてしまっては迂闊にできない。

貴方「操術『サイビット……』いやダメだ!」

頼れる切り札ではあるが、関係のない人を巻き込んでしまうことが確実であるためサイビットも使えないだろう。

貴方「剣では届かない。リップルは大きすぎるし火力も足りない。適度な威力と連射性、そして精密な射撃を行うには……」

今のアールバイパーの武器では成し得ないだろう。思い出せ、今まで戦ってきた相手の中で針のように細く鋭い一撃を放てた奴が……。





名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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