長く響いたゴーファーの断末魔。ゼロス要塞の中枢であるゴーファーが破壊されたことで、要塞全体で爆発が起きる。その不気味な要塞は少しずつ崩壊を始めていたのだ。

貴方「ここにいると危ない。離れるぞ!」

輝夜をアールバイパーに乗せ、ゴーファーが塞いでいた道を退路に爆炎があちこちで咲き乱れる通路を高速で飛行した。グネグネと複雑な道を衝突しないように小刻みに操縦桿を操り進む。

輝夜「早く永琳を……」
貴方「分かっている! でも俺達まで爆発に巻き込まれたら……」

悔しさをかみしめるように口ごもる姫様。要塞の崩壊は加速度的に早まっており、今も壁面がボロボロと崩れていっている。その破片1つ1つがまるで意思を持っているかのようにアールバイパーに群がってきた。

貴方「輝夜、力を貸してくれ!」

アールバイパーと、そして輝夜と俺の脳みそが一体になる感覚。展開してたオプションが緑色のオーラを纏った。前後二方向にバルカンを乱射するオプション。微妙に機体を制御させ、振りまわすように扱う。破片は粉々に砕けていった。

貴方「あっちだ、あっちに出口が……!」

機械的な内装のはるか先、漆黒の宇宙空間が広がっていた。あの先は要塞の外側。あそこまで行ければ……

しかし、そんな俺をあざ笑うかのように目の前で壁が盛り上がり道を塞いでしまった。この期に及んで要塞のセキュリティが生きているとは! 仕方がない、他のルートを探そう。

とはいったものの、これだけある分岐路。一体何処に行けば……

輝夜「○○っ、あっち行ってみよう!」

何か根拠があるのか、輝夜はそのうちの1つを指差していた。だが、その先は薄暗く、更にクモの巣のように道が入り組んでいる。とても出口には見えない。それに入口は今にも崩れ落ちそうであった。いくらアールバイパーの機動力をもってしてもあの瓦礫を完全に回避するのは難しいだろう。

貴方「そっちはかえって中枢に近づいてしまう。来た道を戻る気か?」

輝夜「あっちに永琳がいる気がするの! 根拠はないけど……」

要は当てずっぽうである。これだけ要塞内で俺達は混乱していたのだ。

今も崩壊を続けるゼロス要塞。ゴーファーを失ったのだから当然と言えば当然だ。永琳もこの混乱に乗じて脱出しているかもしれない。

そう思索を巡らせている矢先、輝夜の指差した方向に瓦礫が落ちていく。

貴方「道が塞がる! あの道は諦めて脱出を優先するんだ。永琳もきっと脱出している。さあ、俺達も!」


すぐに脱出だ!
なんと輝夜が身を乗り出して勝手にバイパーを操縦し始めた!







































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名前:聖白蓮
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