俺はアールバイパーを全速力で飛ばしていく……。もはやこんな場所には何の用事も未練もない。止まることなくひた進む。

通路内では狂ったように「ガーメイド」が左右移動しながらレーザーを撃ってくる。意地でも俺達を道連れにしようとしているらしい。もっとも狭い通路ではないので、こちらも容赦なくレーザーを撃ち、機能停止させる。

貴方「おっと……」

残骸を錐揉み回転しながら回避。錐揉み回転からのスペルカード発動。

貴方「銀符『ツインレーザー』!」

回転したまま、針状のレーザーを乱射。行く手を阻むバクテリアン軍を次々と機能停止に追いやる。

何度も誘爆してこちらに迫ってくる爆風は辛うじてアールバイパーの速度を超えておらず、迫る事も遠のく事もなくあちこちを破壊しながら突き進んでいる。

敵も少なくなってきた。クネクネと入り組んだ地形を更に進む。そして、遂に見えた。要塞の外側……。俺は急ぎそこから脱出を試みる……!

だが、非情にも脱出口が閉じてしまう。恐らくバクテリアン軍が出撃するハッチの類だったのだろう。慌ててレーザーやミサイルを撃ち込むがハッチはびくともしなかった。

輝夜「そんな……」

これでもかと更に攻撃を続けるがアールバイパーの兵装ではどうにもならないようだ。

逃がさん。
貴様だけは、超時空戦闘機の末裔だけは決して逃がさんぞぉ!
ゼロス要塞もろとも……


爆風からゴーファーの声が聞こえた気がした。爆炎が風が吹いた時のようになびき、ゴーファーの顔のような形になっていたのだ。

輝夜「一種の亡霊みたいなものでしょう。怖くないわよ!」

少し声を震わせながらも毅然と振る舞う姫様。確かにあのゴーファーの亡霊はどうでもいい。しかし困ったぞ。扉が閉ざされている以上行き止まり。引き返そうにもゼロス要塞の崩壊はもうすぐそこまで迫っている。

駄目だ、完全に退路を塞がれてしまったようだ……。もうオシマイなのか……



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら