輝夜「永琳がいなくなってから仕事も家事も溜まりに溜まっているのよ。目いっぱいコキ使ってやるから覚悟なさい!」
永琳「えっ、それでは……」
天井の抜けた永遠亭の一画。今宵は満月。遮るものの無くなった夜空で、その静かな光はキラキラと降り注ぐ。そして幻想郷で誰よりも月が似合う少女を照らしていた。そのままへたり込んでいた永琳に手を差し伸べる。
輝夜「何をしているの? やってもらいたい事は山ほどあるわ。せいぜい過労死しないよう気をつけることね」
永琳「姫様……!」
その小さな手を掴む永琳の両手。そしてスックと立ち上がる。
輝夜「ちゃんと動けるようね。それに永琳の手、あったかい。それじゃあ早速だけれど……」
吸い寄せられるように姫は月の頭脳に抱きつき、顔を埋めた。
輝夜「ギュっ……てして頂戴。そして……えっぐ……もう何処にもいかな……ヒッグ……いで……」
溢れる涙をぬぐうよう、自分よりも大きくて包容力のある従者に甘えるよう、グリグリと永琳に顔を擦りつけるかぐや姫。いつだったか、輝夜は永琳のことを自分の母親のような人だと紹介していた。なるほど、こうやって見ると親子にも見える。……親の方も子の方も軽く一億年は生きているらしいが。
俺は二人の月人が抱き合っているを見てボンヤリと思考を巡らせていた。ゼロス要塞での戦い、幻想入りした時、そして幻想郷に来る前での生活、知人、家族……。
家族……か。ひとり暮らしを始めて久しかったが実家はどうなっているのだろう。しばらくは里帰りなど出来そうもないしな。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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