バーナーから炎と轟音と推進力を放ちながら、アールバイパーはぐんぐんと高度を上げていく。永琳をさらったパラサイトコアを追って。ゼロス要塞がどんどん大きくなってくる。それだけ接近しているのだ。
輝夜「随分と揺れるのね」
貴方「限界まで速度を上げているんだ。ちょっと不安定にもなる」
俺も気を抜いていると操縦桿を握る手が弾き飛ばされそうである。思いのほかパラサイトコアは素早くなかなか追いつくことができない。
不意に宝塔型通信機がビカビカ光る。通信のようだ。その相手はにとり。
にとり「飛ばしているけれど、まさかあの円盤に向かうつもりかい?」
貴方「そうだ。永琳がさらわれた。何としても救出しないと!」
一瞬にとりが凄い驚いたような顔をしていたが、今はそれどころではない。要塞に近づく侵入者を排除するべくバクテリアンの戦艦が背後から迫って来たのだ。「また後で」と通信を切ると迫るバクテリアン軍を迎撃する。
後ろからの突撃を微妙に機体を傾けて回避する。通り過ぎた数は3機。その後まるでこちらの行く手を阻むようにアールバイパーの周囲を取り囲む。
貴方「こいつら……『
トリプルコア
』か!」
三位一体の小型高機動戦艦。それがこのトリプルコアである。多勢に無勢なので素早く数を減らしたいところだが、こいつらは仲間がいなくなるとより激しい攻撃を放つので一気に倒した方が安全なのだ。
奴らはこちらを取り囲み逃げられないように動き回りつつ弾幕を放ってくる。へっ、もとより逃げるつもりなんてサラサラねぇっ!
貴方「このっ! このっ……!」
ネメシスとコンパクを展開し、ツインレーザーを当てていく。コアは耐久力が減ってくると青色から徐々に赤色に変色してくる。3機全てが赤くなった時に強烈なスペルをぶつけてやれば倒せるだろう。
今は3体が電磁フィールドで繋がり合い、こちらを三角形のオリに閉じ込めつつ弾幕を放っている。フラフラと揺れ動きそれをかわしていく。こんな状態で被弾したら投げ出されてしまいまず命はないだろう。にとりの通信も気になるしこいつらはさっさと倒してしまおう。
貴方「銀符『ツインレーザー』!」
電磁フィールドが途切れた瞬間を狙いすかさずスペルカードを発動させる。……別に弾幕ごっこではないので兵装を変えない時は口にしなくてもいいのだが、すっかりクセになってしまったようだ。
ショートレーザーの乱れ撃ち。今度はオプション達も加勢しているから3倍の火力だ! 錐揉み回転しつつのレーザーの雨あられは奴らのコアを全て一度に撃ち抜いていった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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