貴方「やりぃっ! ……おえっぷ」

このスペルの弱点は俺自身が非常に目が回る事である。錐揉み回転しながら激しく左右に動くのだ、目が回らない筈がない。特に今のように調子づいて長時間やっていると吐き気まで催す。

輝夜「ちょっとぉ、吐いたりしたら承知しないわよ? それより誰かと通信していなかった?」

そうだ、にとりが何か言いたそうにしていた。急いで宝塔型通信機を起動させ、にとりに繋げる。

にとり「やっと繋がったか……。○○、今すぐ戻るんだ! アールバイパーは大気圏でしか運用できない! 防水や空調の対策はしてるから水中や深海は大丈夫だけれど熱対策はしていない! そんな状態で大気圏突破なんてしてみろ、あっというまに溶けてしまうよ!」

気付くとアールバイパーがかなりの高度に達している事が分かる。もちろん永遠亭などここから見えない。空なのか宇宙空間なのかその瀬戸際なのではないだろうか。

貴方「そんな事言ったって……、今は急がないと!」

永琳を見殺しにはできない……。俺はにとりの忠告を無視して更に高度を上げようとした。

にとり「わかったわかった! もう引き止めないよ。……でもちょっとだけ待って欲しい。こんなこともあろうかとアールバイパーに装着して使う大気圏突破用のブースターを作っておいたんだ。そっちに飛ばすからそいつと合体してから向かうんだ。いいね?」

おお、それは凄い! しかし気になるには到着までの時間。それを聞いておかないと。

にとり「ええと……。まずアールバイパーの座標軸をセットして、ブースターに燃料を注入し、その後飛ばすから……」

やたら時間がかかるらしい。どうしよう、にとりを待っていたら手遅れになるかもしれない。でもこのまま向かったら溶けてしまう……。俺はどうすれば……



にとりを待つ
すぐに永琳を追う

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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