生首?「ゆわ~~ん!!」
その矢先、やたらと肉付きのよさそうな生首が大声をあげながらこちらに向かってきた。いくらどんな化け物が出てきてもおかしくない無縁塚とはいえこんなもの目にしたらさすがに驚く。驚きのあまり変な悲鳴を上げつつしりもちをついてしまった。あの特徴的なリボンは霊夢のものだ。でもあの霊夢が何故さらし首に……!?
生首?「さらし首じゃないよ、ゆっくりだよ! ゆっくりれいむ!」
こちらの心を読んだのか、ピョンピョンと跳ねながら抗議するゆっくりと名乗る生首。泣きじゃくっていたのか、その瞼は腫れて赤くなっており、髪の毛も乱れていた。これは何かあったのだろう。さっきの爆発とも関係があるかもしれない。俺は彼女をヒョイと持ち上げると事情を聴いてみることにした。
ゆっくり霊夢「遊んでたら、急にクモさんがやって来て、ゆっくりのこと、いじめてくるの。お兄さん、クモさんをこらしめて!」
蜘蛛? 雲? 「クモ」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは雲山。だが、こんな小さな妖怪を苛めて楽しむような男には見えない。大体雲山の鉄拳なぞ喰らったら泣きながら助けを求めることすらできずにノックアウトしてしまうだろう。じゃあ蜘蛛ってことなのか?
ゆっくり霊夢「まだお友達が襲われてるの。はやくはやくー!」
むう、手遅れになってはいけないし、先に向かっていった魔理沙も心配だ。俺はゆっくり霊夢をネメシスに預けるとコクピットに乗り込み飛翔した。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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