相変わらずのゴミの山……いや、違う。ゴミはゴミでも鉄くずや機械の部品っぽいのが増えてきている。なんだか幻想郷に似つかわしくないスクラップがそこらに散乱しているのだ。

前を見るとのんびり飛んでいる魔理沙の姿を確認できた。そしてその真下で「デス」の残骸が極太レーザーを発射しようとしている様子も……!

貴方「危ないっ!」

瞬時にリフレックスリングを装備。急加速すると逆回転のリングで魔理沙を捉え、ブン投げた。

魔理沙「何するん……」

不平の声はレーザーの照射音によってかき消される。地面が不自然にあちこち盛り上がると多くの鉄くずをばら撒きながら大きな影が這い上がってくる。

カバーの壊れたビッグコアMk-IIに、制御を失いながらもミサイルを撃ち続けるカバードコア……。かつてのように今はもうない触手を伸ばし回転しつつ進路を妨げようとするテトランまでいる。
こいつら……バクテリアンの残骸か!?

ゆっくり霊夢「こいつら、クモさんの仲間だ! 怖いよぅ……」

魔理沙「へっ、どいつもこいつも○○に負けた奴らばっかりじゃないか。今だって不意打ちだなんて卑怯な手しか使えていなかった。こんな奴ら、○○よりもパワフルな私の敵じゃないんだぜ!」

小刻みに震えるゆっくり霊夢をなだめるコンパク。一方の魔理沙はというと威勢の良いことを口にしているがその言動が少し震えているように感じた。弾幕ごっこには基本的に不意打ちはない。想定外の事態に気が動転しているのだろう。この場にゆっくり霊夢の言う「友達」はいないようであるが、こいつらを放っておくわけにもいかないだろう。ならば迎え撃つまでだ。

貴方「Requem for Revengers。復讐者たちへの鎮魂歌を。ネメシス、コンパク! 配置につけ!」

オプションを二つ装備し、装備をツインレーザーに換装。弧を描くようにまずはテトランに接近し、レーザーとフライングトーピードをお見舞いする。遮蔽板による結界のないテトランはまるで豆腐のようにたやすく崩れ去ってしまった。

魔理沙「なんだ、全然大したことないじゃないか。ビビって損したぜ」

デスの極太レーザーをいなしつつ、魔理沙も負けじとごんぶとレーザーを放つ。

魔理沙「パワーが足りないぜ? ポンコツさんよぉ」

デスをレーザーごと飲み込むマスタースパークの光。真っ白い光の中、筒状の巨大戦艦は消滅していった。残るはカバードコアのみ。攻撃のつもりか、身を守っているつもりかは知らないがデタラメにミサイルを乱射してくる。負けじとツインレーザーを撃ちまくるが、ミサイルに阻まれて有効打を与えられない。やはり奴のミサイルは厄介だな……。

だが、スクラップになっていたのが災いしたか、カバーが剥がれ落ちてしまっていた。これでは正真正銘のオープンドコアである。

貴方「こいつはいただきだ! 操術『サイビット・サイファ』!」

2つのオプションがミサイルを掻い潜りカバードコアの弱点に体当たりを仕掛けた。あっけないほどに奴は崩れ再び鉄くずとなった。最後に戻ってきたネメシス達をアールバイパーに格納すればすべて完了。

貴方「生首みたいな妖怪の話によると(その間に『生首じゃないよ、ゆっくりだよ!』とゆっくり霊夢が騒ぐ)バクテリアンの残党がこの辺りにまだ潜んでいるらしい。放置すると危険だ。退治しよう!」

今度は俺が先導するように飛行する。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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