天井は崩れ去りさわやかな青空と一人の少女の姿がはっきりと見えるようになる。恐らくはあの子が天井を破壊したのだろう。

あれは空飛ぶ巫女だろうか? しかし巫女といえば霊夢みたいに赤色と白色の装束の筈。だというのにあの巫女は青色と白色の装束であった。なんかカエルやヘビの髪飾りしているし誰だコイツ?

魔理沙「早苗じゃないか。助かったぜ」

俺とともにグレイブから離れつつ感謝の言葉を口にする魔理沙であったが、それに応えることなく早苗と呼ばれた巫女はすぐに移動を開始していた。直後、その場所にグレイブのレーザーが薙ぎ払われていたのだ。そして空とぶ巫女はそれを予見してたかのように……

早苗「えーい!」

お祓い棒から電撃をまとったレーザーを発射。だが、若干タイミングが遅かったようでグレイブはコアを閉じることでガード。今度は距離を取るとおびただしい量の追尾ミサイルを発射してきた。

早苗「……むんっ!」

一斉に新たなターゲットめがけ発射されるミサイル。だが、早苗は微動だにせず、目を閉じて両手を合わせる。何やら簡易的な祈祷を始めたようだ。つぎにカッと目を見開くと青い球状の弾を凄まじい勢いで発射した。球体は意志を持ったかのようにミサイルに近寄っていき、すべてを撃ち落してしまっていた。

再び攻勢に出るグレイブ。今度は大きくジャンプをしつつ、コアを開いてミサイルを発射しようとする。

早苗「次で……決めますっ!」

グレイブのコアに限界まで接近すると両手を前にかざす。するとおびただしい量の電撃が掌からほとばしり、コアに直撃した。電撃は相当の威力のようであり、そのままグレイブのコア焼き切ってしまった。コアを失ったグレイブは崩れ落ちて元の瓦礫に戻っていく。

貴方「強い……」

幻想郷ってのは巫女さんをやっているとたくましくなれるのだろうか? 正直な感想が俺の口から漏れ出ていた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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