幻想郷でひときわ大きい山という存在はかなり限られており、単純に「山」と言えばこの妖怪の山のことを指すのだ。俺はその天に向かってそそり立つ頂上目指しひた飛行する。
朝日が周囲を金色に彩る中、突如レーダーに強力な反応が見られた。バイパー上空に落ちる影。そしてこちらを覗き込む真っ青な球体型のコア。こちらを見つけるとクルリとこちらを向き両腕を広げるかのように武装を展開してくる。
貴方「こいつ、
ブラスターキャノンコア
かっ!」
厄介な奴と遭遇してしまった。こいつは幻想郷の少女も真っ青になるであろう強烈な弾幕を左右のアームから展開することが出来る。本来なら隕石のように浮遊した障害物を盾として活用して弾幕をしのぐのだが、宇宙空間ですらない幻想郷に隕石が浮かんでいるはずもない。
こちらがたじろぐことなどお構いなしに殺意を持った白い弾幕がアールバイパーめがけて飛んできた。どうする……どうする……
ええい、障害物がないなら作ってしまえ! 俺はバイパーを低速飛行させると武装をリフレックスリングに換装。逆回転で射出して地面の土や石ころを集め始めた。
貴方「ど……どうだ! 即席の盾を作ってやったぜ!」
それらを固めてアールバイパーの前方にセットする。弾幕が岩に阻まれていくが、すぐに崩れてしまった。数発程度しか耐えられないらしい。ならば何度も作るまでだ!
地面を掘り返し砕かれを繰り返しているうちにブラスターキャノンコアの攻撃がやんだ。どうやら景気良く撃ち過ぎて弾切れを起こしたらしい。ざまぁ見やがれ!
次はオレンジ色をしたレーザーで迎撃を試みているようだが、アールバイパーをまるで狙えていない。俺はその間に奴の目の前を陣取ると遮蔽板にショットを撃ち込みまくる。今度は逆に隕石が邪魔しないために本当に隙だらけである。
かなりの数の遮蔽板を取り除いた。だが、奴も弾の再装填が済んだらしく、再び弾幕を展開しようとする。俺はそうはさせまいとスペルカードを取り出した。
貴方「これで決めるっ! 操術『オプションシュート』」
ネメシスをコアめがけて突撃させる。直後アールバイパーを無数の弾幕が襲ったが、スペルカード発動とともに展開されたオーラ型バリア「フォースフィールド」が防いでくれる。よし、この勝負貰った……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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