文に案内された場所は山肌にポッカリとあいた穴の中であった。何かしらの鉱石でも採掘していたのだろうか? 奥に目をやると何やら巨大な物体を取り囲む天狗たちの姿が見えた。
エネルギーの供給源であろう3つのコアはそれぞれ信号機のような色をしており、上下にはムカデのように短い脚が無数に生えている。そしてそれらを攻撃から身を守るために工具が取り付けられているのだ。
白狼天狗「追い詰めました。これより攻撃に移ります」
統制のとれた動きで巨大な削岩機に剣での攻撃を仕掛けるが、頑丈な黄色い外殻はびくともしない。予想以上の硬さに手をこまねいた白狼天狗は逃げる間もなく、削岩機のまるで腕のような形をした工具に一気に薙ぎ払われてしまった。包囲から解放された削岩機はバックするように洞窟の奥へと逃げ出す。
鴉天狗A「奴を逃がすなっ!」
今度は編隊を組み鴉天狗が追いかける。対する削岩機は真っ赤なドリル型ミサイルを展開、一気に煙を吐き散らしながら発射させる。
鴉天狗B「前衛を援護する。スポイラー隊、映写機用意! 敵弾幕を無力化せよっ!」
後ろで控えていた天狗たちが一斉に取り出すのはカメラ。まさかあれでドリルミサイルを消そうって魂胆なのか?
貴方「やめろっ! ドリルミサイルはカメラで消せないっ……」
はたて戦でオプションたちを突撃させた際に吸い取られたのはあくまでオプションに蓄えられていた魔力。実体のあるものを消すなんて不可能である。
案の定、前衛も後衛も迎撃に失敗。あれだけ統制のとれていた天狗の兵隊はほぼ壊滅状態となった。
はたて「あわわわ……」
信号機のようなコアに赤いドリルミサイル。こいつは「
クレイジーコア
」で間違いないだろう。しかし河童がどうしてこんなものを? いや、付喪神化したことで姿が変わった可能性も否定できないな。
貴方「こいつに弾幕ごっこの常識なんて通用しない。そして機能を停止するだけってのは難しそうだ。破壊してしまってもいいか?」
文「破壊もやむなしってことですね。河童の皆さんには後でお話ししておきましょう……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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