撃ち出されたポッドはゆっくりと前に進むが、アールバイパーはそれをすぐに追い越してしまう。コンマ数秒後に鴉天狗も銀翼を追うように滝の裏を飛行するが……。
決まった! タイミングよく菊一文字が展開。鴉天狗どもは菊一文字が発する高出力のレーザーに自分から突っ込んでいったのだ。悲鳴、そして爆発音、ついで墜落していく黒い翼たち。
もはや俺を追う敵はいないと判断し、いまだ響く爆音を背に……
はたて「やってくれたわね……」
振り向くとツインテールの片方の先端が焼け焦げて短くなっている鴉天狗の姿がいた。今のトラップを抜けてきたというのか!? 今更戦うつもりはないといっても弁解はできないだろう。俺は何人の天狗を倒してきた? どれだけ武器を振るってきた?
貴方「こちらを許すつもりなどさらさらないだろう? ならばやるしか……ないな」
正直どうしていいのかわからない。この可憐な見た目をした少女は紛れもなく天狗。この妖怪の山を治めている種族の一人なのだ。その強さは未知数。そもそもこうやって襲ってくる天狗を倒したところで誤解が深まって事態はさらに悪化するだけだ。
それでもただ一つ、分かることがあった。彼女の目に光る殺意ある眼光。あれはプライドを傷つけられた時の目だ。負けたらまず命はないだろう。ならば……絶対に屈してはならないっ!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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