早苗さんがすっ飛んで行った切り札に追いつくと、その鉄塊にまたがるようにして乗り込んだ。移動しながらなものだからなかなかに器用である。そして再び俺の目の前に戻ってきたのだが、その出で立ちに俺は驚きを隠せなかった。

貴方「そのマシンは……。戦闘騎(ライディングバイパー)……!?」

早苗さんは戦闘機を模したような飛行バイク「ライディングバイパー」に跨っていたのだ。思春期の乙女が多く持っているという「プラトニックパワー」なるものを原動力とする乗り物である。

青色と白色の眩しいカラーリングは一瞬ビックバイパーのものと思ったが、どうもデザインが違うようである。ビックバイパーよりも大きく左右に開けた翼。先端はブルーに塗装され大きく前に突き出している。銀色と青色というよりかは青色と白色が目立つ。早苗さん本人の緑色の頭髪が際立って見えた。

貴方「その機体、ビックバイパーじゃないな? いや、そもそも超時空戦闘機モチーフではない……?」

明らかに困惑している様を得意げに地上から見上げる神奈子さん。何か言いたげだ。というかオレンジ色に発光する物体を手にしているではないか。あの円錐はアールバイパーのオプションじゃないか。どうして守谷神社の神様が持っているんだ!?

神奈子「その反応。やはり、これはアールバイパー、つまり○○の持ち物だったか。困惑しているようだな。少し、昔の話をさせてくれ」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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