間違いないぞ。あの戦闘騎の誕生した経緯、あの白色と青色の際立った見た目。偶然か必然か、頭部つまり戦闘機のコクピットにあたる部分はその特徴的な緑髪でちゃんと緑色になっている。
貴方「アールバイパーのレプリカってつもりか? 似ても似つかない……。だが、似たような話を聞いたことがある。超技術を模倣した戦闘機を駆る特殊部隊『222(
トリプルツー
)』通称……」
早苗「『サンダーフォース』……! そう、この機体は『Refinrd Vasteel Replica』、縮めて『RVR』。この戦闘騎は『
RVR-01
GAUNTLET』のもの! ○○さん。このようにオリジナルと戦えるだなんて光栄です」
おいおい、ということは俺がヴァスティールオリジナルってことか!? ……じゃない。スキマ妖怪の恐れていた事態が今まさに起きようとしているんだ。止めないと最悪俺の命にかかわる。
貴方「おい、そんなことしたら幻想郷のパワーバランスが……」
神奈子「次にバクテリアンのような侵略者が幻想郷を襲ってきたらどうするのだ!? 少しでも抵抗する力が必要だろう! それにお前ばかり、いや、仏教勢ばかりカッコイイ超技術を持つだなんてずるいぞ! お前の持つオリジナルと私が模倣したレプリカ。どちらが強いのかこの私の前で戦い、その結果を見せてみろ!」
幽々子さんにしろ神奈子さんにしろ地の部分は結構子供っぽい。変な鳥とか言われてけなされることも多い中、良い評価を持って接してくれるのは嬉しいのだが……。唯一この状況を冷めた目で見ているカエルっぽい神様に救いの手を求め視線を寄せるが、やれやれと首を振るのみ。
諏訪子「私にはどうにもできないよ。とりあえずその変な蛇の妖怪で早苗をぶちのめして、こいつらの目を覚まさせてくれ」
結局戦うしか道はないのか。だが、交戦は不可避と悟った瞬間、不思議と俺も気分が高揚としてきた。変則的とはいえバイパーとガントレットの一騎討ちなど幻想郷ならではのこと。まさに夢の対決なのだ。俺も心のどこかでこのようになることを望んでいたのかもしれない。これだけワクワクする弾幕ごっこは初陣だったチルノ戦以来だ。
神奈子「この戦神に至高の戦いを捧げるのよ! ……条件をのむのなら、このオプションは返そう」
ふわりと放り投げられる円錐。それはアールバイパーの真後ろでぴたりと止まると機械的なボイスがバイパー内に流れる。
システムボイス「OPTION!」
3つに増えたオプション。どうやら神奈子さんの手で修理されたらしく、動きは良好だ。
さて、シューターの誇りとしても、これ以上の神奈子さんと早苗さんの暴走を止めるためにも、この戦いは負けられないっ!
早苗「どちらの機体が幻想郷一か決めましょう! オリジナルには負けませんよ?」
貴方「こうなったらヤケだ。早苗、いい勝負をしよう。全力でかかってこい。いざっ……!」
満面の笑みを浮かべる軍神とウンザリしている祟り神が見守る中、頂上決戦(Duel of Top)の火ぶたが今まさに切って落とされた……!
銀翼と妖怪寺TFV VIに続く……
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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