命蓮寺以外の場所で食事(今回はお茶だけど)のお誘いがあったのは白玉楼で一度あったきりである。俺は振舞われた茶菓子やお茶を手に、同じ外界出身で、しかもその外界ではシューターであったらしいということで早苗さんとは会話が弾んでいた。

貴方「クレイジーコアって知ってるか? アレが天狗の里に現れてさ……」

早苗「『極パロ』の高速面のボスですよね? うわぁー、見てみたかったです。あのー、ゼロス要塞でのエピソードも聞いてみたいです」

貴方「ああ、あのときか。あれはだな……」

ここ最近幻想郷に現れたSTGゆかりの兵器やら外界での思い出やらに花咲かせる。

思えば幻想入りしてから人間の友達っていないなと思い出させる。霊夢も魔理沙も散々俺を振り回すだけだったし、咲夜さんもなんか俺のこと認めてくれてない感じだったし……。

他にもどの面でどの装備で進んでスコアを稼ぐかとか、お蔵入りして幻と消えたゲームの話題とか出てきた。二人とも外界の出身なのだから。

早苗「それでー、こうやってオプションを広げて……」

貴方「『このようにかせぐのだ』って?」

早苗「そうそれですっ!」

だが、今は幻想郷の住民だ。なので話題は過去の外界の話から現在の幻想郷の話題へとシフトしていく。

早苗「最近、流れ星多いですね。○○さんも見ましたか?」

貴方「ああ、見たぞ。それどころか小隕石として幻想郷に落ちているところも目撃したことがある」

樹海で見かけたあの黒い石。あれは隕石で間違いないだろう。もうもうと煙が立ち込めており、落ちてまだ間もなかったかもしれない。

早苗「流れ星はロマンチックですが、落ちてくるのは怖いです!」

神奈子「さすがに頭の上に落ちてくるなんてのは天文学的な確率だろう」

順調に消費されゆくお茶菓子。しばし談笑し、その身を休めるとどちらともなくお互いをよく知ろうという欲求がわいてくる。

早苗「幻想郷式のあいさつと言えば……」
貴方「アールバイパーの凄さを知ってもらうためには……」

ほぼ同時に顔を見合わせてこう言い放った。

「弾幕ですね」と。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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