俺が先ほどの超火力の正体を見抜くと早苗さんは嬉々として答える。

早苗「その通り! 今のは『オーバーウェポン』ですっ。舐めてかかるから痛い目を見るんですよ?」

今ので調子づいたのか、今度は太いレーザーをいきなり放ってきた。マスタースパークよりもサイズは圧倒的に小さいものの、ツインレーザーの比にはならないサイズである。あと弾速もすさまじい。

機動力の落ちている状態では避けるのも一苦労である。機体の先端をわずかにかすったらしく、アールバイパーは再びバランスを崩してその場でクルクルと回転してしまう。

貴方「うお、落ちる……!」

そのまま墜落するさなか、より一層思い切り引っ張り上げるネメシス達。魔力の消費が激しいのか、彼女たちを覆うオレンジ色のオーラがどんどん小さく薄くなる。今魔力が尽きたら確実に落ちてしまうだろう。

ぐるんぐるんと3つのオプションが回転している……否、俺が回転している。そういえば早苗さんのオプションは回転してるんだよな。そんなことを考えつつ体勢を立て直す。

と、急に機体のふらつきが止まった。今度は3つのオプションがアールバイパーの周囲を回転している。なるほど思い出した。こんなオプションのフォーメーションもあったな。そのまんま「ローリングオプション」というフォーメーションだった気がする。

それと気になる点がもう一つ。アールバイパーを支えるのに精いっぱいで魔力の消費が止まらなかったオプションたちだったのだが、それが止まった気がするのだ。回転することでエネルギーの消費を安定して行えるようになったためだろうか? オプションを格納してもバランスはそのままとれている。

こちらが動けないことをいいことに早苗さんはさらに追撃を行う。それらをレイディアントソードで切り払い被弾を避けていくのだが、完全に防御するのは不可能。近接武器を警戒して接近してくることはないものの(フリーレンジを封じたことになるのだ。アレをもう一度喰らったら流石にヤバい)、これではじり貧である。さらに悪いことに……。

早苗「これなら防御出来ない筈。ウェーブ!」

ジリジリとゆっくり焼き焦がすようなレーザーを放ってきた。ウェーブとは非常に色の薄いレーザーであり威力自体はハンター以上に低いのだが、地形や防壁を無視して攻撃可能という今の状況だと結構厄介な代物である。

ネメシス「モウダイジョウブ」

そんな中、オプションたちが元の魔力を取り戻したらしいことが分かる。再びオプションを新たに得たローリングのフォーメーションで展開。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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