ヨロヨロとバランスを崩す早苗さんの戦闘騎。
早苗「イタタ……。や、やりますね……。そうやって戦ううちに、色々な武装を覚えていくのですね」
眼下では神奈子が拳を振り上げて鼓舞するように早苗さんにげきを飛ばす。
神奈子「早苗ー、このままじゃ負けちゃう! こっちも強烈なオーバーウェポンで対抗するんだ!」
ふらついていた風祝はその声で目を覚ましたかのようにキリリと表情を引き締める。
早苗「これでおあいこってところでしょうか? いいでしょう。最大最強の火力をその銀翼にぶちかまします!」
静かに目を閉じると御幣で空中を切るように横に掲げる。口元がわずかに動いていることから何かしらの奇跡を起こそうとしているらしいことが分かる。
静かに、だが激しく周囲の空気が渦巻き始める。抜けるような青空は今や暗雲立ち込め時折雷鳴が鳴り響いていた。明らかにヤバい雰囲気だぞ……。
しかし異変はそれだけではない。早苗さんよりも明らかに近い距離で何かがスパークする音が聞こえたのだ。何事と周囲を見回すも音の出元は分からずじまい。それもそのはず、なんとレイディアントソードが帯電を始めていたのだ。恐らく嵐を呼ぶ奇跡の恩恵をこちらも受けているようだ。あれだけスケールの大きいものだ。自分だけ恩恵を受ける……だなんて虫のいい話はないってことだな。
そういえばレイディアントソードをオーバーウェポン状態で放つとどうなるのだろう?
一足先に攻撃の準備の整った早苗さんは四角錐型のワイヤーフレームを展開し始めた。恐らく近距離からのフリーレンジによるオーバーウェポンを仕掛けるつもりなのだろう。
貴方「せっかくだ。こっちも最大パワーでレイディアントソードをぶちかます。どっちがパワーで勝るか正々堂々と勝負だ!」
俺の持つ武器で最も火力の出るものはこのレイディアントソード。いいだろう、力と力、どちらがより強大か比べようではないか。相手ももとよりそのつもりだったようで
早苗「フリーレンジ……」
貴方「レイディアントソード……」
いまだにスパークの止まらない青い刃を振りかざし一直線に突っ込む。ぐんぐんと互いの距離は縮み……
早苗「オーバーウェポン、発動ですっ!」
貴方「オーバーウェポン、発動だぁっ!」
放たれる無数の電撃のムチとほとばしる光の刃。あれは確か無縁塚でノービルにトドメをさした攻撃……。あれが最大最強の攻撃のようだな。それが限界まで近づいた矢先、轟音と共に周囲がまばゆい光で包まれた。
交錯する雷と刃……!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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