(その頃、貴方と早苗さんの対決を観戦している2柱の神様は……)

互いに一歩も引かない一風変わった弾幕ごっこ。それを見る神様は2柱。日本酒片手に満足げにそれをじっくりと見据える神奈子と、そして最初こそウンザリしていたのにいざ戦いが始まるとピョコピョコ跳ねまわって応援を始める諏訪子。

諏訪子「いけー! どっちもがんばれー!」

神奈子「私としては早苗に勝ってもらいたいんだが……しかしアールバイパー、只者ではないな。オーバーウェポンのからくりに気づいただけでなく自分のものにしてしまったようだ」

そして周囲の空気が渦巻き、両者が最大最強の力をもってして正面からぶつかっていった。

神奈子「力と力のぶつかり合いはいつ見ても素晴らしいね。早苗は安定のフリーレンジか。

諏訪子「そして○○はレイディアント……」

そこまで口にする諏訪子を神奈子は引き留めた。

神奈子「違う、ただのレイディアントソードじゃない。オーバーウェポンを使ってるんだ。そうでなければあんなにスパークしない。そうだな、あえて名づけるなら……『サンダーソード』といったところね」

澄まし顔でそんなこと言うので、ずっこける諏訪子。何せネーミングがあまりにそのまんまだからである。

諏訪子「確かに電気が走ってたけど、こりゃまた安直なネーミング……」
神奈子「別にいいだろっ! 分かりやすくて」

その瞬間、大きな雷が守矢神社に落ち、バリバリと轟音を撒き散らしながら閃光を放った。

神奈子「ぐっ、何も見えないっ!」
諏訪子「どうなったの!?」

閃光が収まった後もモウモウと土煙が立ち込めておりその状況はうかがい知れない。勝ったのは○○のサンダーソードか、それとも早苗のフリーレンジ(ウィップ)か……。

嵐の後の穏やかな風が土煙を舞い上げて少しずつ周囲を明るみにする。最後に立っていたのは……早苗であった。

神奈子「勝負ありっ! この勝負は早苗の、戦闘騎『ガントレット』の勝利……」
諏訪子「いや、待って!」

祟り神が叫んだ直後、戦闘騎「ガントレット」はわずかにグラリと傾き、電気がショートし始める。そうなったかと思うと爆発を起こし墜落してしまったのだ。

神奈子「早苗ーっ、大丈夫か!?」

顔色を瞬時にかえてドタドタと墜落現場へと走る戦神。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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