(その頃、墜落したアールバイパー内部……)
うう、頭がフラフラする。確か早苗さんのフリーレンジ……いや、オーバーウェポン状態で放つフリーレンジは「ウィップ」って名称だったか……とりあえず早苗さんの大技と俺のレイディアントソードがぶつかり合ったと思ったら思い切り落雷して……その後の記憶がない。
あちこち痛む中、周囲を見回すとアールバイパーは墜落してしまったことが分かる。リデュースも解除されているようなのでどうにかコクピットから這い上がることにした。
早苗「あっ○○さん。無事みたいですね。よかった……」
巫女服のあちこちがボロボロになった早苗さんが満面に笑みを浮かべて俺に手を差し出している。俺は自分の右手をじっと見つめるとガッチリと彼女の手を掴んだ。その背後では黒煙を上げる戦闘騎の姿があった。最後の一撃は相打ちだったようだ。
諏訪子「勝負は引き分け。早苗の大技と○○の大技がぶつかり合ってどっちも墜落しちゃったんだ」
神奈子「いいや、早苗の勝ちだ。早苗は生身でも弾幕が出来るからな!」
ズイと割り込んできた神奈子だったが、諏訪子に鬱陶しがられながら額を小突かれる。
諏訪子「まだ言ってるよ……。戦闘騎の性能テストを兼ねた勝負なんだからアレが動かなくなった時点でそれはないっての!」
神様たちの話によると電撃をまとったレイディアントソードと早苗さんの電撃をまとったフリーレンジ、つまりウィップと正面衝突をし最初にアールバイパーが墜落するも、間もなく早苗さんも墜落ということで引き分けに終わったことだそうだ。
そうだ、だんだん思い出してきた。あの時のレイディアントソードは制御がきかずに前に突き出すだけで限界であった。切るというよりかは突くという表現が相応しかったその挙動はまさしく「サンダーソード」のものであった。後でスペルカードに登録しておこう……。
名前は何がいいか……。あれはただの銀符って感じではなかったな。オーバーウェポンを使ったことだし……よし決めた。スペル名は「重銀符『サンダーソード』」にしよう!
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら