米粒のような弾幕をばら撒きながら赤く焼けた御柱を撃ち出してくる。この豹変ぶりは明らかに異常である。

早苗「神奈子様……、神奈子様……。お願いやめて!」

親しいものが狂気に満ちた瞳で睨み付けて襲い掛かってくる。すがるように正気に戻ってくれと懇願するも今の神奈子さんの耳にその言葉が響くことはない。

そんな早苗さんは戦闘騎に跨りつつも回避に精一杯で攻撃に転じることが出来ていない。圧倒的力量の差以外にも原因はあるのは明白。早苗さんのショックは想像に難くないものだ。

貴方「気をしっかり持て早苗! 原因はハッキリしているだろう。さっきの黒い隕石だ」

黒い隕石の直撃から人が変わったかのようになってしまった神奈子さん。さっきの隕石に何か秘密があるはずなのだ。思い出せ、ここ最近頻発してきた事件……、まるで意志を乗っ取られたかのように勝手に動き出すモノたち……。

無縁塚にうち捨てられたバクテリアンの残骸、天狗の里の削岩機、そして神奈子さん……。

貴方「付喪神だ! あの隕石の正体はモノに取り付いてそれを乗っ取る付喪神のコアなんだ!」

何故そんなものが空から降り注ぐのか、理由は分からない。分からないが、今は原因を解明することよりもなさねばならぬことがある。

早苗「それじゃあ神奈子様は付喪神に乗っ取られたってこと!? 道具じゃなくて神様に取り付く付喪神っていったい……?」

貴方「あるいは本人ではなく、背負っているしめ縄かもしれない。とにかく大人しくさせるのが先決だ!」

現人神、そして後ろでまごつく祟り神を庇うようにアールバイパーを前進させ、レイディアントソードを掲げる。ひっきりなしにばら撒かれる米粒型弾幕を切り捨てると、こちらを狙わんというばかりに数本の赤く焼けた御柱が突っ込んでくる。隙間ない柱に銀翼は一度距離を取り再び接近の機会をうかがう。

貴方「なんという御柱の物量だ。まるで隕石群だぞ」
早苗「あれは『メテオリックオンバシラ』。神奈子さんは何としても接近させまいと必死です」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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