まだ、その名前で呼んでくれるのか?
いかにも、「ジェイド・ロス」は私の名である。


テレパシーの類だろうか、ふいに周囲に声が響いた。会話が通じたぞ。やっぱり、提督だ。このコンバイラは元々人間だったんだ!

ここは地球なのか?
それと君は正体不明の宇宙要塞を爆破した機体に搭乗している。
見たことのない戦闘機だ。どこの所属だ?


ゼロス要塞のことだろうか? 見ていたんだ。まずはこちらの素性を明かしておこう。少しでも警戒心を緩めなくては無用な衝突が起きかねない。

貴方「提督。ここは地球です。『幻想郷』と呼ばれる地です。ここには決まった軍隊はいませんが、あえて答えるなら俺は命蓮寺所属の○○です」

幻想郷? 軍隊がない?
君の言動といい友好的な反応といい、私は夢を見ている気分だ……


いささか、いやかなり困惑している様子だがこのまま話を進めてしまおう。

貴方「提督、貴方の武勇はこの幻想の地にも知れ渡っています」
霊夢「知れ渡っとらん!」
早苗「もぉ霊夢さんっ! ここは話を合わせておきましょうよ? 後で細かいところ教えますから……」

早苗さんに注意されてわざとらしく「すごーい」とか口にしている紅白巫女。紫はそんな俺やコンバイラ、二人の巫女を少し距離を取って不気味な笑みを浮かべながら様子をうかがっている。無言なのが逆に怖い。

貴方「提督、おかえりなさい。しかし貴方は既に……」

この後の言葉がなかなか出ない。だが、これは絶対に告げなければならないことだ。

意を決すると俺は喉元まで飛び出た言葉を租借し、綺麗にまとめたうえで発言を行った。

貴方「貴方は既にバイド化しています。恐らくは交戦中にバイド汚染を受けたのでしょう」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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