けじめ……? 何のことを言っているのか理解しないうちにコンバイラはゆっくりとこちらに背を向ける。

ほどなくして赤黒い夕焼け空に一筋の光がキラリと走った。

早苗「隕石……! バイドの増援がっ!?」

総員、配置につけ! A級バイド「ファインモーション」多数接近中!


ものの数秒で大量の黒い楕円形がこちらに向かって降り注いでくる。対するコンバイラはそれと真っ向から対峙して迎撃する形だ。

霊夢「えっ? ええっ!?」
紫「仲間割れ……かしら?」

言った筈だ。けじめをつけると。
奴らの好きにはさせない!!


どの道あんなでかくて堅そうなものを地上にぶつけるわけにはいかない。俺もファインモーションめがけて援護射撃を行う。早苗さんも続けて援護し始めた。

紫「少し癪だけれど、あの『提督』とかいうバイドの援護をしましょう。霊夢、ついてらっしゃい」

多数対多数。量と量のぶつかり合い。多数の弾幕や波動砲によってファインモーションの頑丈な外殻にひびが入り、1機2機と爆発四散していく。

名もなき小隊よ、勇気ある行動に感謝する!


霊夢「だから軍隊じゃないっつーの!」

口では不平不満を漏らす博麗の巫女だが、大暴れできるとあって、随分と機嫌がよさそうだ。針、お札、陰陽玉……ありとあらゆる武器で次々とバイドを潰していく。

貴方「大方片付いたか?」

いや、もう1機いた。くっ、速い!

早苗「霊夢さんっ、来てますっ!」
霊夢「えっ……」

錐もみ回転しながら唸りをあげて突撃する黒きバイド。彼女の足の速さではとてもかわしきれない……。俺は最高速度まで加速させるとオーバーウェポンの構えを取る。

貴方「重銀符……」

フラガラッハ砲!


しかしそれよりも早くコンバイラが強烈な波動砲をお見舞いする。光の槍がファインモーションを貫いた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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