庇うようにコンバイラから放たれたフラガラッハ砲で霊夢は九死に一生を得た。

人間がバイドに蹂躙される光景はもうたくさんだ……


山吹色の光に照らされた「提督」はバイドと化していてもなお美しかった。やはり夕陽の見せる魔法だろう。

美しさは魔法の力によるもの。だが「提督」は姿こそバイドに変じていても、その誇りは人間であった頃と何一つ変わることもなかったのだ。これは魔法でも何でもない、正真正銘の事実。

人里を守りきり静寂に包まれる。落ち着きを取り戻したので、俺は改めて提督に問う。

貴方「提督、教えてくれ。どうしてバイドが降り注ぐんだ?」

穏やかさを保ちつつ赤き戦艦はこう続けた。

それはバイドの本能がそうさせて……む?
○○、まずはこの場所を解放しようではないか。
私達が居座っていてはここに住む人間が恐怖におののいたままだ


的確に突かれた正論に俺は言葉を詰まらせてしまう。どうしよう……。

霊夢「こっちに来ないでよ?」

我先にと拒絶する博麗の巫女。コンバイラと戦わずに和解を試みたのは他でもない俺だ。仕方ない、命蓮寺で受け入れてもらえるだろうか……?



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら