にとり「次のバイオレントバイパーの行動はズバリ、今までの悪行に加えて、打って変わって良い行いも行うはずだ」

バンとちゃぶ台を叩き、にとりが力説する。

雛「えっ、どうして? どうしてなのにとちゃん?」

いや、俺にも合点がいった。あいつ、どこまでも卑劣な……!

貴方「本物のアールバイパーに成りすまそうって魂胆だ。俺達がバイオレントバイパーの存在を嗅ぎ回れば当然銀翼を2機同時に目撃されるなんてことも発生しうるだろう。先程戦って感じた、バイオレントバイパーはアールバイパーよりもスペックが軒並み高い。俺の行動を読んだらそれよりも早く、華麗にミッションを遂行するだろう」

そこまで口にして雛もようやく理解した様子である。目を見開き驚きながら。

雛「じゃあバイオレントバイパーが打って変わって人助けを始めて、そのせいでアールバイパーが上手く立ち回れなかったら……。バイオレントバイパーが本物の銀翼だと世間が答えを下してしまうわ!」
貴方「ああ。もしもそうなってしまったらアールバイパーはニセモノとして今までの悪行も擦り付けられいよいよ幻想郷そのものに抹殺される……!」

動機は分からないが姑息なことをしてくれる。そしてにとりの推理を裏付けるように新聞の記事には続きがあった。ずぶ濡れになった咲夜さんを紅魔館に送り込むバイオレントバイパーの姿が……。

にとり「なんということだ、既に始まってしまっている。奴は、バイオレントバイパーは本物が現れることまで予見して行動しているんだ!」

そうは言っても何をすればいい……?

にとり「○○、時間がない。それでも○○を信じてくれている人は少なからずいる筈だ。だけど大々的に探すわけにはいかない。これ以上奴に本物っぽい行動をさせないためにもね。奴に感づかれないように目立たないようにコッソリ根回しをするんだ」
雛「なるほど、中身の姿を見せれば否応なしにどちらが本物かが分かるわけね」

かくして俺達の真実を、栄光を取り戻す戦いが始まるのであった。幻想郷各地に味方を作り、銀翼をさらに強化し、そしてバイオレントバイパーと同じく4つのオプションを使いこなすようにする。それらを全て目立たないようにやらなければならない。

「よーし、がんばろー!」

非常に困難な計画だが、やらなくてはいけない。今から俺達はチームだ。銀翼の真実を幻想郷に知らしめるレジスタンスだ。結束を高めるべく俺達は円陣を組み始めるのであった。

4本の腕が円陣の中心へ延びる……




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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