ひとまずは雛の居住スペースである小屋ににとりと一緒に舞い戻り、今後の計画を立てることにした。ちゃぶ台を囲って会議を開くはずだったのだが……。

にとり「でもまさか○○が雛とも打ち解けられちゃうとはねぇ。普段の話し相手なんて私くらいしかいないし、家に上がったのも随分と久しぶりだ」

完全にくつろいでる河童とお盆を手にお茶と茶菓子をちゃぶ台に置いていく雛。

雛「ワケあって今はあまり厄が溜まっていないからね。それよりにとちゃん、前に来た時に置いていった乾燥尻子玉、まだあるわよ」

湯呑にわき目も振らず「乾燥尻子玉」に手を伸ばす河童の少女。

にとり「気が利くじゃん♪ コレ本当に大好きなのさ。キュウリの次くらいに」

湯呑に手を伸ばすとそこに「乾燥尻子玉」を入れて戻すと、モグモグとかぶりつくにとり。尻子玉ってのは河童達の好物であるお菓子のことであり決して臓器の類ではないらしいが、やっぱり手を出すのは気が引ける。

雛「あー、やっぱりそうなっちゃうよね。私もアレに手を出す気にはならないわ。普通の茶菓子も用意しているから安心なさいな」

コトと置かれた小皿に色とりどりの煎餅が並んでいる。そのうちのひとつを手に取り食す。うむ、うまい。そうやって少女二人と野郎一人で優雅におやつタイムを……。

貴方「って違うっ! これからのことを話し合うんだろう。落ち着いたんだしそろそろ始めようよ」

幻想郷の住民ほとんどの敵になってしまったらしい俺、そんな俺に加担するのだから言うなればこの二人はレジスタンスなのである。お茶を飲むのはいいが、こんなに呑気にお茶をしている場合ではない。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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