貴方「いっつつつ!」
雛「ほら、男の子でしょ? そんなに動いたらちゃんと出来ないわ」

途中で墜落することなく妖怪の山の薄暗い樹海のアジト……もとい雛の家まで逃げ帰ってきた俺達。あちこちを擦りむいていたので雛に治療してもらっているのだが、傷口にしみるしみる……。

しみるけど、ここは我慢だ。なぜなら赤蛮奇は雲山との戦闘、そして神子の斬撃を喰らったことで俺よりも深刻な傷を負っているのだ。この程度で泣き言を言うべきではないだろう。

赤蛮奇「私ともあろうものがここまで痛手を負うとは。つつつ……」
ゆっくり霊夢「大丈夫?」

心配そうに群がるのは彼女のペットであるゆっくり達。外ではにとりがアールバイパーの修理をしている筈だ。俺は様子を見るべく、手当てが終わると外へと出た。

にとり「なんだい○○? お礼の言葉なら今はいらないよ。生きて帰ってこれただけでも奇跡なんだ。でもしくじっちゃったみたいだね。君の考えだと、あのろくろ首にオプションになって貰うつもりだったんだろう? だけどあの怪我ではしばらく戦闘は無理だ」

スペアの首もすべて撃破されてしまったそうだ。これでオプション探しはまた振出しに戻ってしまったことになる。だが正直俺にはこれ以上のアテがない。さて、どうしたものか……。

俯いて考え込むと、服の裾を誰かが引っ張っているのに気が付いた。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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