こうして俺は雛やにとりと一時別れ、夜のとばりが降りつつある人里へ舞い戻るのであった。

だが今や銀翼は人里で平穏の中暮らす住民にとっては脅威以外の何物でもない。裏路地の大きな廃屋を見つけると忍び込み、ここで銀翼から降りた。不安は残るがあくまでアールバイパーの姿が脅威なのであって、俺自身は普通の人間なのだ。

貴方「おいでネメシス、コンパク」

もちろんチンピラ対策、万が一銀翼の乗り手とバレてしまった時用のボディガードも忘れない。こいつらも大丈夫の筈だ、戦闘中はオレンジ色をした魔力のオーラに包まれているからそうそう悟られまい。

だが肝心の赤蛮奇の家はどうやって探そう? 人間のテリトリーで妖怪の住処を聞き出すのは怪しいし、そもそもこんな夜に出歩く人間などそうそういない。こうなったらしらみつぶしに探していくほかないだろう。

貴方「コンパク、お前が適任だ。赤蛮奇の住処かどうかをコッソリ確認していこう」

当てもなく建物という建物を調べさせていると……。ゾクリと背中に悪寒が走った。後ろに、何かいて俺の背中に何かを突き付けている。恐る恐る視線だけを後ろへ向けると……。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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