その拳は俺を突くことはなく、見当外れの方向を殴打した。

見ると一輪が手首を怪我したらしく、いつも手にしていた輪っかを取り落しているのだ。見ると浮遊する赤毛の生首が目からビームを発射して一輪の手に命中させていた。

何が起きたのかと周囲を見渡すと……。

赤毛の生首「こんな夜遅くにうるさい」

ふよふよと浮かぶのは蒼いリボンを頭につけた赤毛の生首。それも7つくらい。そしてその背後では赤いマントを羽織った少女が泣き叫ぶレミリアの生首のような生き物「れみりゃ」を抱きかかえていたのだ。ああ、俺がずっと探していたろくろ首の少女「赤蛮奇」だ!

赤蛮奇「うるさいし家を揺るがすしで、この子が泣いてしまったわ」

しかも騒音の元凶という事で一輪に敵意をむき出しにしている。

貴方「助かったよ赤蛮奇!」
赤蛮奇「貴方は……○○」
ゆっくり霊夢「ゆっくりもいるよー♪」

ぴょこんと赤蛮奇の左肩に飛び乗るのは霊夢のゆっくり。

赤蛮奇「一体何があった? 相手は同じ寺の……」
貴方「説明は後だ! 俺がアールバイパーに乗り込むまで時間を稼いでほしい」

真剣な目つきで彼女の目を見て頼み込む。

赤蛮奇「……? 事情は読めないけれど貴方はこの子たちの恩人、ゆっくりを愛する者に悪人はいない。いいだろう、我が恩人の願い、しかと聞き入れよう!」

最後にサンキューと合図を送ると俺は一目散にこの場を離れ、そして銀翼を隠していた場所まで到達、赤蛮奇をサポートするべく来た道を空から辿り戻る。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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