貴方「待たせたな」

銀翼に乗り込み、赤蛮奇の様子を見に行くと、いくつかのスペアの首が撃破された状態であることが分かる。劣勢だ。

今まさに追い詰められた赤蛮奇の本体に雲山の拳が振り下ろされる。だが、俺はそれよりも早く手を打つことが出来た。

貴方「グラビティバレット!」

紫色の弾丸が赤蛮奇の目の前で炸裂、小型ブラックホールを発生させると、雲山の拳が引き寄せられていく。あれだけ巨大な入道とて、体が煙状ならその質量はたかが知れている。相当体を縮めて密度を高めない限り雲山は俺を攻撃することは出来ない。

一輪「くっ、また厄介な武装を手に入れたようね。ならば雲山、レーザーで応戦しましょう!」

カッと雲山の両目が赤く光るとゆっくりと赤い光線が伸びていく。はんっ、アールバイパーの機動力をもってすれば大した脅威ではない。俺は一度高度を下げて手負いの赤蛮奇とゆっくり達を回収すると宙返りしつつ急上昇。真上からフォトントーピードを撃ち込んでやった。

光を散らしながら重力も手伝い速度を上げるミサイルは一輪の頭上で炸裂。彼女が大きく怯んだことで、一輪に制御されて動いていた雲山がピタリと動きを止めてしまう。

そのまま俺は雲山をリフレックスリングでギュウギュウに小さくして捕まえるとジャイアントスイングの要領で振り回し、一輪目がけて投げ飛ばした。

貴方「勝負ありだな。さて、白蓮さんが俺達の商売敵に封印されたと聞いたが、そいつをやっつければ丸く収まる筈だ。誰だか知らないが、そんな奴の言いなりになんてもうなる必要はない。奴はどこにいる?」

ヨロヨロと起き上がる一輪であるが、ゼエゼエと呼吸を乱しながらも鋭い眼光でこちらを睨みつけている。あくまで黙秘を決め込むつもりのようだ。

一輪「そんなことしたら、また貴方は我が物顔で幻想郷を荒らして回るに違いないわ。貴方には、貴方だけには……!」

やれやれと首を振る俺。これ以上手荒な事をするのは得策ではないし、赤蛮奇とも合流できたのでもはやこの場所には用はない。増援が来る前に引き上げようとした矢先、魔力レーダーが強大なエネルギーが接近しているのを感知していた。

???「おや、随分と手こずっているようですがどうかしましたか?」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら