ネメシスがやるようにオプションシュートを試みるゆっくり霊夢であったが、ぶつかるのが怖くなり、途中で引き返してしまったのだ。
その後の演習も散々なものであった。フォーメーションを組ませてもゆっくり霊夢だけ遅れてしまうし、雛との弾幕ごっこでも弾がかすっただけでパニックを起こしてしまったりと。
雛「特にメンタル面が深刻ね。元々優しそうな性格だし、戦いには向かないんじゃないの?」
だが、俺は信じている。とっさのときの行動力とその爆発力は凄まじく、瞬間的にはコンパクをも上回るであろうことを。今までだって不意打ちとはいえ神子を転倒させて活路を見出したし、転倒したその後も噛みつき攻撃で追撃を行うガッツも持っている。この臆病なゆっくりはそういった面も持ち合わせているのだ。
だから俺は信じている。ゆっくり霊夢がオプションとしてちゃんと役割をこなせるって……。
ゆっくり霊夢「しゅーん……。もしかして私、足引っ張ってる?」
貴方「大丈夫だ。初めてのことばかりだから戸惑って当然。あの時、本気で俺の力になりたいと思ったんだろう?」
夜も深まってきたしなんだか空気も湿ってきて一雨降りそうである。本格的な練習は明日にして、今日はもう帰った方がよさそうである。「もう帰るぞ」とオプション達と雛に告げると俺は銀翼に乗り込んでレジスタンスのアジト……もとい雛の家へ進路を取った。
貴方「なんだ、レーダーに異常な魔力を確認。速いっ!」
俺達以外の姿がレーダーに映し出されている。嫌な予感がした。あそこまで素早いのは天狗か魔理沙か、はたまたバイオレントバイパー……。
雛「ば、バイオレントバイパー!?」
くそっ、考えうる事態の中で最悪のものが……。接近してきたのはアールバイパーの偽物であるバイオレントバイパーだ。暗闇の中、2機の銀翼が対峙する。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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