遠くで雷が鳴っている中、最初はポツポツと、だが次の瞬間にはバケツをひっくり返したかのような豪雨が2機の銀翼を襲った。

雛「ひ、酷い雨!」

すれ違いざまに繰り出したのは、ブラックホールを発生させる弾丸。

貴方「グラビティバレット? いつの間にっ!?」

先程習得した技をバイオレントバイパーも使ってくる。しかも威力を増しているようである、降り注ぐ大粒の雨をも吸い寄せているのだ。

貴方「このっ……!」

ならばレイディアントソードはどうだ? アールバイパー、ひいてはそのルーツであるビックバイパーも剣を振るったなんて話は聞いたことがない。流石に対処できずに……。

貴方「うそっ……だろ……!?」

蒼い刃を受け止めたのはやはり同じく蒼い刃。逆に弾き飛ばされてバランスを崩すアールバイパー。隙を晒してしまった俺に畳みかけるように上から剣を振り下ろしてくる。

貴方「くっ、操術『サイビット・サイファ』!」

慌ててスペルカードを取り出し、宣言。勢いよく飛び出させたのがコンパクとゆっくり霊夢……しまった、またろくに演習も出来ていないゆっくり霊夢をよりにもよってバイオレントバイパーに飛ばしてしまったぞ。

ギューンと弧を描きながらバイオレントバイパーを追尾する2つのオプション。はじめに突っ込んだのがコンパク。そのまま横側から奴の機体を揺さぶると、反対側からゆっくり霊夢も迫るが……。

ゆっくり霊夢「ひいぃっ!」

あろうことか目の前で勢いが止まってしまう。一瞬キラリと蒼い刃が光った気がした。まさか……。

貴方「危ないっ! 戻ってこい!」

だが時すでに遅し。刃に切り付けられてゆっくり霊夢はそのまま雨でぬかるんだ地面に叩きつけられてしまった。

雛「落っこちたゆっくりは私が捜すから、○○はあの偽物を何とかして頂戴!」

こうなったらオーバーウェポンだ。これに賭けるしかない。再びレイディアントソードを前に構えると残った3つのオプションから魔力を集め、収束させる。

貴方「重銀符『サンダーソード』!」

が、バイオレントバイパーはそれすらもあざ笑うかのように同じように剣を構えてきた。そして放ったのはサンダーソード。ぶつかり合う剣。競り勝つのは……。

貴方「よしっ、俺の方が強かったようだな。所詮は偽物ってこと……」

アールバイパーのサンダーソードが敵バイパーのサンダーソードを打ち砕いたのだ。そのまま本体にも攻撃を仕掛けようとしたその矢先のことであった。信じられないことが起きた。サンダーソードを再び放ってきたのだ。それも小刻みに2発も。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら