雛「お人形さんを……。酷い、なんて酷い人なのかしら!」

自ら直立できなくなるほどに精神的に参ってしまった俺に、逃げていった仙人に静かな憤りを感じながらも寄り添うのは雛であった。人形をルーツとする存在としてネメシスに対してどこか親近感を持っていたからだろうか。

雛「まだ、厄が取れていないようね。貴方の名声は取り戻せても大切な人達は取り戻せなかった。でも今の様子を見て決めたわ。私は白蓮さんとネメシスちゃん、この二人を取り戻す最後の最後まで○○の味方よ」

どうにかヨロヨロとコクピットに乗り込むと雛を乗せて魔法の森へと向かう。彼女の腕は切り裂かれたネメシスが抱かれていた。

今も瞼を閉じるとあの瞬間がフラッシュバックする。瞼を閉じまいと意識を保とうとするものの、意識にかかる霞は濃くなるばかり。朦朧とする意識の中、俺は一人意識の闇の底へと落ちていった……。

アリスなら、アリスなら直してくれるよな……。お願いだ……




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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