そう、色々と屁理屈を並べている隙にこっそりと距離を取っていたのだ。

貴方「逃げるっ!」

一気に機体をターンさせると入口の上の方をショットで砕く。間もなく瓦礫が落ちてきて白蓮さんを閉じこめる形となった。

外で待機していた神子にすぐに命じる。

貴方「もう一度封印を! 早く!」
神子「さっきから封印を解けだの封印しろだの人使いの荒い……」
貴方「こっちに迫ってきてるんだ! 急いで。巻き込まれるぞ!」

神子によって白蓮さんの洞窟は再び封印される。脱出に成功した俺はさっそく神子に問い詰めることにした。

貴方「白蓮さんに何か変なことを吹き込んだな! 俺が侵略者のスパイだと? ふざけた発言するのも大概にしろ!」

かなり語調を強めて詰め寄るが、当の神子本人は困惑しながらオロオロしている。

神子「知らない、本当に知らないんだ。私はあくまで封印の術を行っただけだし、決戦兵器も偽銀翼も用意したのは青娥だ。それで封印された白蓮さんの様子を見ていたのは青娥と芳香だよ。何かしたとすればそっちの二人だ」

聞いてみると神子はあくまで民衆を導く存在として人里にいたのみで、そういった汚れた仕事は全て青娥に任せっきりだったのだという。

心を読む能力を持っているくせに部下の行動も把握していないのか。イラつく心をどうにか落ち着けながら彼女を睨み続ける。

神子「青娥は厳密には私の部下ではないんだ。あくまで対等な関係。お互いに深く干渉しないことを約束に仙術に始まり偽銀翼やベルサー艦の技術の提供を約束してくれたのだよ。だから青娥の心は読んだことがない」

こういう時ばかり心を読みやがって。そう訝しんでいるとふわふわと俺達の上空を舞うように浮遊する存在がいるではないか。

???「はぁーい、ご機嫌麗しゅう?」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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