赤蛮奇「そう、そんなことがあったのね」
その後、鳥獣伎楽の二人と別れた俺達が雛の家に戻るころには空も白みかけていた。扉の前ではいつからいたのか、赤蛮奇とゆっくり魔理沙達が2人と1匹を案じてずっと立っていたようだ。
こいし「私もいるぞー」
布団で疲労した体を休めるも、俺達には猶予がない。体が動くようになり次第次の行動に出ないといけない。最初は雛が、次に俺が体を起こすと、さっそく次の作戦を練るべく動き始めた。
にとりと赤蛮奇を呼び出すと、ちゃぶ台の上に幻想郷全土の地図を広げ、今までの行動を確認することにした。こいしは……あれ、また姿が見えない。待っていてもいつ出てくるかわからないし仕方ない、先に会議を始めよう。
雛「妖怪の山周辺はこれくらいでいいわね。私達の目的は逃げ足の速いバイオレントバイパーを包囲すること。そこで、次に目指す場所はこの『太陽の畑』でどう? ここには私のちょっとした知り合いもいるし交渉も上手くいく筈」
地図を指さしながら、妖怪の山から太陽の畑へ一直線になぞっていく。そう、太陽の畑は俺達が今いる妖怪の山の真逆に位置しているのだ。
貴方「思いっきり幻想郷を横断することになるな。ちょっと危険じゃないか?」
今や銀翼は幻想郷の敵。最終的な目的地はここでいいだろうが、途中でどこかを経由したい。
にとり「比較的安全なのがこの『霧の湖』を経由するルートかな? ここなら歌ってばかりの大人しい人魚や妖精くらいしかいないし、万一戦闘になっても切り抜けることが比較的簡単だ」
霧の湖といえばチルノの住処だ。彼女は今でも俺のことを「あたいのマナデシかつえーえんのライバル」とか言ってくれるのだろうか?
貴方「よし、そのルートで太陽の畑とやらに向かってみよう!」
霧の湖自体は攻略が容易でも近くには紅魔館がある。再び咲夜に出くわしたら面倒なことになるだろう。ここは足早に抜けなくてはいけない。
貴方「不安要素を挙げていてはキリがない。まずは行動に出よう。アールバイパー、発進!」
留守は赤蛮奇に任せて俺達は次の行動に打って出る。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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